2023年7月8日に放送開始した円谷プロダクション、監督田口清隆による製作の2023年の新ウルトラマン『ウルトラマンブレーザー』。第23話『ヴィジター99』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
23話『ヴィジター99』感想
ゲント隊長の限界
そして、今回のお話でもう一つ語られたのは、ブレーザーに変身するゲント隊長の体の限界。
序盤の話の流れで、体がボロボロであることがわかった隊長。隊員たちのちゃんと寝てください、発言を流して聞いた後、ブレーザーのメダルからの唐突な自分パンチ。おそらく、話を聞いていたブレーザーが隊長を寝かせようとしてくれたようでした。唐突かつ、すさまじい力技でちょっと笑ってしまう。はたから見たら隊長相当やばい状態ですね。ここだけみるとちょっと軽いギャグのような描写でしたが、事態は割と切迫している様子。
再び診療室に担ぎ込まれた隊長に伝えられるゲント隊長の今の体。骨量減少に、筋萎縮。体がボロボロで、命にまでかかわるほど。単なる激務からくるものというだけではなさそうと思っていましたが、終盤のブレーザーに対するもう少しだけやらせてくれという話ぶり的に、ウルトラマンに変身することにより副作用という可能性が高そうな気がしました。
地球の怪獣
冒頭、いきなり2体登場のデルタンダル。アースガロンとブレーザーで対応するも、大気圏外にまで出ていってしまう。いまだ宇宙での戦いはできないアースガロンを放置して宇宙に向かいデルタンダルの対処をするブレーザー。
しかし、今回の話で判明したのは、地球産の怪獣たちは宇宙からくる脅威に対処しようとしていたという事。ウルトラマンブレーザーに登場したすべての怪獣がそうだったというわけではないのでしょうが、第3話「その名はアースガロン」にて登場したタガヌラーが空に放ったビームも、宇宙から接近中のゲバルガを狙っていたことが判明。少なくとも『タガヌラー』については、ティーテリウムのエネルギーをビームとして宇宙に放出、宇宙怪獣の迎撃を狙っていたようです。
今回の話から考えると、宇宙に向かって飛び立った『デルタンダル』についても、直に宇宙に怪獣の迎撃に向かおうとしていたと考えられそう。ブレーザー世界の地球では、近年怪獣の活動が活発になっているといった話がありましたが、宇宙怪獣の襲来を予期して地球怪獣が動き出していたという事の様子。
今回登場したタガヌラーについても、宇宙からくるサード・ウェイブたる怪獣を迎撃。地球防衛軍による妨害に遭いそうになるものの、ブレーザーやSkaRDの面々が、それに気づきそれを手助けしたことでサードウェイブの迎撃自体には成功。しかし、そのビームの反射にてタガヌラーは爆散してしまいました。
しかし、宇宙から来たる怪獣は月面に落下。ブレーザーはともかく、アースガロンは現時点では、宇宙まで歯向かえなさそうですが、このまま月面決戦となるのか、あそこから地球に向かって飛び立ってくるのか。
おそらく、テレビシリーズ最後の戦いとなりそうな予感があります。果たして、V99とはなんなのか。そろそろその真実が明らかになる時が近いのかもしれません。
しかし、今回登場のサード・ウェイブに気づいたあのアマチュア天文家、アマチュアというにはすさまじい知識と技術でした。ミッチ27は残念ながら宇宙怪獣という事で命名失敗となりそうですが、いずれ天体を発見して自らの名前を付ける時も来そうです。
特別総集編:パグのウルトラ談義
来週は、年末という事で放送はお休み。そして、1月6日の放送は、再びのパグ登場による総集編となるようです。
前回のようにゲスト怪獣が登場したりもありそうですが、ちょっと前に総集編をやっていた気がしたのでちょっとびっくり。しかし、これが終わるといよいよ『ウルトラマンブレーザー』テレビシリーズもクライマックスに突入となりそうです。
V99関連については、まだまだ分からないことも多そう。劇場版の公開も予告されているので、本当の解決はそちらでなんてこともあるのかもしれません。
ウルトラマンブレーザー
世界的な怪獣災害の発生を受けて、世界各国が地球内外の怪獣や地球外生命体に対処すべく1966年に地球防衛隊『GGF(Global Gardian Force)』を設立。
ある夜出現した宇宙怪獣『バサンガ』の出現に対し、ヒルマ・ゲント率いる特殊部隊は、絶体絶命の危機に陥る。その時現れた未確認大型宇宙人『ウルトラマン』と出会う。ウルトラマンブレーザーとなったゲント隊長は新設組織『SKaRD(スカード)』に配属された個性豊かな隊員たちと共に、新たな戦いの日々へと向かうことになる。
見逃し・配信情報
Youtube『ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.』にて見逃し配信が行われているようなので、気になる部分は見返すことも可能。
さらに、AmazonPrimeVideoでも過去のエピソードを配信中。
TwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段動画配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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