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ザ・ボーイズ シーズン4 1~3話感想・考察【THE BOYS】

THEBOYSシーズン41~3話感想 アニメ
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2024年6月13日よりPrimeVideoにて配信が開始した、オリジナルドラマ『THE BOYS シーズン4』の1~3話の感想記事になります。毎週木曜日の更新、初回のみ1~3話同時更新となったので、まとめての感想記事です。

ザ・ボーイズ シーズン4

衰えるホームランダー

相変わらずやりたい放題のホームランダーですが、シーズン4では、下の毛に白髪が混じりそれを集めていたり、顔のしわを隠すメイクに費用が掛かっている陰口を聞いてしまったりと、着実に年の影響は受けていることがわかる。

シーズン3のラストでは、息子であるライアンを手元に引き入れることができ大満足といった感じで終わりましたが、シーズン4開幕3話の時点ですでに、思い通りにならない息子との交流に既に嫌気がさしてきている様子も見える。

本作の一番の巨悪でありながら、最大の魅力を盛ったキャラクターと言っても過言ではない彼。相変わらずブッチャーと二人で会話している時は、顔こそゆがめていても、一切の遠慮のない発言に楽しそうにしているように見えてくる。そんなブッチャーとの会話の後に、自分でそうなるように接してきたセブンとヴォート社の面々に、お前たちはごますりばかりだ!と怒りだす様は、ブッチャーとの会話があったからこそだなという感じの癇癪で、ちょっと笑ってしまう。

本人は絶対認めないでしょうが、ある意味ブッチャーこそが唯一、対等に向き合える相手と心のどこかで認めているようで、不思議な関係になっているように思えます。

さて、今回の話の範囲では、セージに協力を持ちかけ、実際に助言を聞いてはいますが、果たしていつまでホームランダーの機嫌が持つのかというのは謎なところ。おそらく、シーズン4中に彼の我慢は限界を迎えてしまうような気がしてなりません。

シーズン5が最終シーズンとの話も上がっている中、ホームランダー自身が他人から求めるという人間らしい気持ちを再び捨てようとする流れが見えてきました。人間を玩具と言いつつも、誰かに認められたくてたまらない、愛されたくてたまらないという複雑な矛盾を抱えた彼ですが、シーズンではそんな気持ちすら捨て去った、まさに怪物が完成するという事もあるのかもしれません。

ブッチャーの変化

シーズン4を3話まで見た中でブッチャーの心境に大きな変化が感じられました。

ヒューイの持っていた情報をニューマンに渡すかどうかの迷いの中では、最後の最後に妻の幻影である良心に従い、それをあきらめ。息子であるライアンとの再会の場では、薬を使って眠らせるという行動をやめる。これまでのブッチャーであれば容赦なく行っていたであろうその行動を、最後の最後で思いとどまる姿が多くみられる。

彼のこの変化は、彼自身の余命が半年しかないという影響もあるのでしょうが、ザ・ボーイズのリーダーをやめさせれたという事も関係強いるように思えます。リーダーになるには糞野郎になる必要があるとMMに語っていましたが、まさにザ・ボーイズのリーダーをやめさせられたゆえに、本来の彼の性分が表に出すことができるようになってきたという事なのかも。

このブッチャーの変化は、甘くなったととらえることもできますが、少なくともライアンとの関係においては+に働いており、良い流れに向かう変化だったように見えました。少し変わった彼の行動が、誰にどう影響を及ぼしていくのか、シーズン4での気になるポイントの一つになりそうです。

ヒューイの母

ヒューイの父が倒れたことからヒューイの元に子供の頃に彼らを捨てた母親が戻ってくるという展開が始まる。かつて、自分を捨てた母に対してどのように向き合うのか悩むヒューイ。3話の時点では、ひとまず過去の母の辛さを知り、ヒューイがそれを許す展開となりましたが、どうにもきな臭さは残っているように思える。

現在は、ヴォートの関連会社で働いている事、父が倒れたというタイミングに合わせたの再登場などなど、怪しい要素はありますが、まだ3話でありながら、この二人の関係が良い方向に進みだしたこと。まだまだ長いシーズン4の中では、何かまだ嫌な展開が残されているような気がしてなりません。そもそも、父が倒れたという件も、何か裏があるのではないかとつい疑ってしまいます。

2代目ブラックノワール

今回からメインで動き出した2代目ブラックノワール。ブラックノワールらしくない常に文句を言われるのに、部落ノワールがどんな人物だったのかを聞こうとすると、黙ってろ!と言われ、何とも言えない板挟みとなっているちょっとかわいそうな新キャラクター。

とはいえ、ホームランダーによる殉教者の処刑指示の際には、真っ先に動いており、指示があれば容赦なく行動に映れる無邪気な狂気のようなものも感じられる。頑なに、ブラックノワールを演じるために必要なものを聞き続けてくるあたりも、どことなく怖さも感じさせてくる。

今のところは、ただの交代要員といった感じで大きな動きはありませんが、なまじ、何のためにいるのかわからないポジションであるからこそ、シーズン4での重要な役割もありそうな気もして怖い。

ザ・ボーイズのスピンオフドラマ『ジェン・ブイ』の舞台となったゴドルキン大学の舞台芸術学部の卒業生といった話もちらっとしており、もしかしたらジェン・ブイの登場人物と関係があるのかも。

A・トレインの行く末はどうなるのか

シーズン4での大きな変化は、A・トレインによるボーイズへの協力がはじまりだしたという事。シーズン3で大きな心境の変化が起きた彼ですが、ホームランダーによる一般人を殺せと言う命令には戸惑い、最後まで手を出さなかったりと、行動にも少しずつ変化が見られました。

シーズン4にて、彼が収録していた映画の流れが、まさにMMに誘われた彼の姿と重なるところは、良い演出。情報をボーイズに流し、ホームランダーに追われピンチとなったヒューイを救い出す。

とはいえ、ホームランダーのおひざ元で裏切り行為に及ぶというのは、やがては限界が来ることも見えている。ある意味シーズン4で一番の命の危機にいるのは彼なのかもしれません。

これまで、散々な事をやってきた彼、この心境の変化がどのように話に影響を及ぼすのか気になる所です。

1~3話感想まとめ

ホームランダーとブッチャー、共に余命や、老化など、衰えを感じさせる共通の描写がされ始めたのは、いよいよザ・ボーイズの終わりに向けた展開の始まりを予感させる内容でした。新キャラクターのセージは、これまでの敵と比べて裏工作を中心に話を進めてくる厄介な相手。相変わらず何とも言えない感じのディープ、ファイアクラッカーと、スターライトとの関係、キミコとフレンチ―の関係など、色々と各キャラクターを掘り下げつつ進むお話はやはり魅力的。

シーズン4も半分も配信されていない状況の中、果たしてここからどのように話が動いていくのか気になる所です。

The BOYS はPrimeVideoにて配信中

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