2024年3月3日より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第48作目の作品『爆上戦隊ブンブンジャー』。監督:中澤祥次郎、プロデューサー:久慈麗人による作品。様々な惑星を襲う『ハシリヤン』と、気分ブンブンで爆上るヒーローとの戦いを描く。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
19話感想『アマノガワと天の道』
ATMグルマーによるお金の重さを味合わせる不思議な攻撃だったり、七夕だったり、それに合わせた天の川サーキットでのブンブンとビュンディの関係が描かれたりと、色々と話が広がり取っ散らかった流れになるのかと思いきや、不思議とそれらの要素がきれいにまとまるというなかなか絶妙な話運びのエピソード。
今回登場の苦魔獣であるATMグルマーは、ATMの頭文字に合わせポーズをとりながら頭文字としたセリフを喋るというのもなかなか愉快でよい感じでした。しかし、そのお金の重さを味合わせる攻撃は、まさかの大金持ちである大也に特攻となる能力を持っており、大也が撤退せざる負えない状況に持ち込まれてしまうのには少し笑ってしまう。
そんなATMグルマーのお金の重みを味合わせる攻撃、てっきりお金がないアピールを冒頭からしていた先斗を盾にするのかと思いきや、盾となったのはまさかの錠。一応警察として安定しているだろう錠を盾にしたのは何事かと思いましたが、何やら筋トレグッズで金欠になっていることをシャーシロが突き止めていた故の行動でした。しかし、ミラの給料日の件も把握していたりと、ちょびっとシャーシロの調査力が怖い。
一度はやられ復活の巨大化、そこから始まるロボ戦でもいかんなく発揮されるお金の重みを味合わせる攻撃、今度こそ先斗にヒットしたものの、なぜかお金がないはずなのに重量をもろに受けてしまう。先斗自身も驚いていましたが、その理由はビュンディ隠していたへそくりの分の重みだった様子。なんだかんだしっかりしているビュンディなので、先斗がお金を使ってしまっても年のため残していたなと推測できるお話でした。
ブンブンとビュンディ
会いたくないとは何だったのかと言いたくなる位にすっかり仲良しなブンブンとビュンディ。おなかをすかせた先斗達にカレーを振舞うブンブンでしたが、天の川サーキットのレースの件で、何やらビュンディに負けたことを気にしていた様子。そのレースでは、終盤ジャンプするというリスクのある選択を取れずに、ビュンディに負けたブンブン。ビュンディの方はすっかりそのレースの事は忘れており、一方的に気にしているブンブンという何となく前にも見たような構図のお話でした。
ブンドリオはぱっと見の性格はさっぱりしているようで、割と根っこが気にしがりというか後悔が前提にある生き方をしているように見えます。その根っこがある故に、彼とは逆にすっぱりしているビュンディに対してどうしても引っかかる部分を常に感じてしまっていそうなのが面白い。常に自分はビュンディには及ばないと思っていそうなブンブンに対して、逆にビュンディの方はブンブンの事を認めているというのも、なかなか興味深い関係です。
しかし、そんな天の川サーキットでの公開が、今回ラストのATMグルマーとのロボ戦につながる。ビュンディのウイングと、仲間たちの後押しを受けて今度こそ空へと飛びあがるという流れに綺麗につながったのはちょっと感心する話運び。
そして、そこにお金の重さを攻撃に生かす大也の一撃も合わさることで、何やら全体的に取っ散らかった要素の多い気がしていた、今回のお話がATMグルマー撃破の一点でまとまっていくが非常に面白いお話でした。
七夕の願い
そして、七夕らしく今回ラストでは短冊に願いがかけられることに。お金のことな未来、願い事すらシークレットなシャーシロの短冊。そして、妙に字が達筆な宇宙人二人組にはちょっと笑ってしまう。
しかし、そんな中先斗の願いが今度はハンバーグを食べたいと子供っぽい字で書かれているのは、普段あまり表に見せない彼の重い部分を見せられるようでちょっとじーんとしてしまう。今回は本当に久しぶりに地球のカレーを食べれてよかったです。
相変わらずのちょっと軽い感じながらも皆の幸せを願う玄蕃さんの願い事は、実に彼らしい感じでよかったです。
OP・EDにも本格的にブンバイレオット登場。EDの方のダンスパートはなかなか力技な差し込み方でちょっと笑ってしまいました。入れそうなスペースあった気がしましたが、そのうち取り直したりするのか最後までこのままいくのか気になる所です。
次回20話『イエスタデイ、ワンスモア』
ブンブンジャーのせいで未来がとのことで、1話依頼に未来の元恋人が再登場とのことです。未来絡みのエピソード、果たしてどのような顛末を見せるのか。
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