PR

映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク 感想

仮面ライダーガッチャード ザフューチャーデイブレイク感想 エンタメ
当ブログは、アフィリエイトプログラムに参加して商品を紹介しており、著者に収益が発生することがあります。

2024年7月26日に上映された劇場版映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』の感想記事です。この記事には映画のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク

未来の宝太郎

今回の映画、ある意味主役は本編のクリスマスにて初登場した仮面ライダーガッチャードデイブレイクこと、未来の宝太郎。デイブレイクが来なかった未来の世界からやってきた宝太郎を助けに本編の宝太郎が向かうという筋書き。

厳しい現実を前に、かつてのケミー達との夢を忘れ、ホッパー1達ケミーの声に耳を傾けなくなっているシーンは、短いながらも今の宝太郎との違いをはっきり描いていてよいシーンでした。しかし、それゆえに、ザ・サンに宿ったりんねちゃんの声も聞くことができてなかったというのはなかなかに皮肉。

現在の宝太郎との再会と、過去から来たりんねちゃんの言葉により、再び戦う意思を取り戻す流れは、ちょっと急展開かなとも思いましたが、その後の演技を見ていると、心が折れかけていたとはいえ、彼もまた宝太郎であることを思い出させ納得する展開でした。かつての夢を思い出したことで、再び、ホッパー1の声に耳を傾けるあたりは、そこまでのどこかスレた空気を感じさせる演技から、宝太郎らしい明るさが出てきているようでよかったです。

ちょっと残念だったのは、宝太郎達についてきて未来にきていた加治木に対して、未来の宝太郎の反応がなかった点。ちょうど先週放送された本編でもがっつり絡んでいた親友二人、生きている加治木に対して何か反応があるかなとも思っていましたが、特に反応はなし。逆に、加治木から未来の宝太郎に対しては、倒れたところを抱きかかえ、成長していても宝太郎と呼びかけているなど、友達を思う姿が見られたのはよかったです。

そういえば、未来の宝太郎は、その身に宿っているはずのニジゴンはどうなったのかはちょっと気になる所。あまりに過酷な外の世界を見て、今だ宝太郎の中に宿ったままとなっているのでしょうか。

グリオン様

今回の映画でのグリオンは、本編クリスマス、オロチ事変の際にデイブレイクが来なかった世界で勝ち抜いたグリオン。未来世界でのその後は、一度石化された皆を解除し、改めてじわじわと殺していくといういやらしさ。更に冥黒王の力を得てからは、新たに作りだした三体の人形を手に入れたことにより、冥黒の三姉妹を捨てたことも語られる。ラケシスが、他の二人を庇い死んだことで、クロトーとアトロポスは完全に離反。未来の世界では、宝太郎と共に戦う動詞となっていました。

映画でのグリオンは、本編でもちらっとジェルマンの語っていた通り、あくまで冥黒王によってつくられた人形、力を手に入れたつもりが逆に利用されているだけの存在でした。しかし、この未来のグリオンを改めて見ていると、現在の本編にてアトロポスによって復活したグリオンとの性格や演技の違いをどうしても感じてしまう。

現在のアトロポスの父としての面を強く感じさせるグリオン、果たしてここからどのような役割となっていくのか、気になる所です。

冥黒の王

映画では、元気なグリオン様が冥黒の扉を開いた故に、そのまま力を奪われたとされていた冥黒の王。本編のように三体に別れて登場することもなく、そのままグリオンに力を奪われていた、かと思いきや操宇り人形としていたグリオンが敗れたことで、その本来の姿を現し最後の敵として立ちはだかるも、ケミー達の力を前にあっさりとうあぶれてしまう。

しかし、なかなかのしつこさで、仮面ライダーのいない時代に飛び立ち、それをデイブレイクが追っていくという最後となりました。そこで終わりかと思いきや、ラストにておとぎ話にて描かれていた冥黒の悪魔こそ、仮面ライダーのいない時代に飛び立った冥黒の王であり、それを追いかけ打ち倒したのがデイブレイクであったことが語られる。このあたりは、これまでも登場していた絵本のイラストが変わっているという変化により描かれるのが、良い演出でした。

このあたりは、おとぎ話が先なのか、冥黒の王が過去に行ったのが先なのかといった、タイムパラドックス的な話もありそうですが、冥黒の王との決着は映画でついてしまったというのは意外。本編の時空では、まだ残りの冥黒王ガエリヤと、ギギスト、ジェルマンの力を奪ったグリオンが残っていますが、こちらとはどのように決着をつけるのか気になる所。

もう一点本編で気になるのは、スパナの身に宿る黒い炎。ギギストから自分たちと同類の力と認められ、とても重要な要素のようです。未来の世界ではスパナが死んでいるので特に広がることもなかったのでしょうが、終盤も迫る本編ガッチャード時空では、どのように拾われていくのか気になるところです。

しかし、冥黒の王の配下として体を使われていたスパナや、ミナト先生の悪役演技は、なかなかのもので映画のちょっとした見どころになりそう。特にミナト先生の、あの本編とは似ても似つかない感じ、りんねちゃんが怒るのも納得な悪質さでした。

小島よしお

今回の映画のゲスト出演、小島よしお演じる但馬鉄男、昨年のゲスト出演は、おもいっきりラスボスだったこともあり、もしかして黒幕なのでは?と頭によぎりながらも見ていましたが、元々のエキセントリックな芸風が、錬金術師という設定と絶妙にかみ合っており、なかなかいい役どころ。未来世界のすさんだ中でも、きちんと持ちネタも空気を合わせて出していたりと良い扱いでした。

仮面ライダーガッチャード本編でも度々あった仮面ライダーの応援。劇場版でも、映画だからこその演出といった感じで取り入れられていましたが、このあたりにも絡んできており、小島よしおだからこその子供に関係した演出もしっくりくる感じもしてよかったです。

仮面ライダーガヴ

夏映画の恒例、今年の新仮面ライダー『仮面ライダーガヴ』も映画に登場。更に、上映当日、知念英和さんが演じる、仮面ライダーガヴに変身するショウマの情報も公開されており、映画では変身するシーンまで描かれていました。

ショウマの服にある特徴的な大きなジッパーを開いた内側。生身に直でまとう変身ベルトは、まとうというよりも、体にくっついているようにも見えました。更には、ショウマの体そのものが仮面ライダーに変身しているような演出は、ポップな演出ありきで見ても不気味さも感じさせてくる。可愛い雰囲気の変身アイテムに似合わず、なかなかえぐい設定のライダーとなるのかもしれません。

変身音声は、ジューシー!とどこぞのグミを連想させるものでなかなか面白い。決めのライダーキックも、オーソドックスな感じにバシッと決まっておりなかなかかっこよく、放送開始が楽しみになってきました。

仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク感想

オロチ事変から続いたデイブレイクに絡んだエピソードと、暁の錬金術師に関したお話の総まとめといった感じの劇場版。本編から連なる要素をきっちり拾い片付けており、ちょっと尺が足りなかったかなという気もしますがよい映画で下。

ただ、どうしても荒廃した世界であるがゆえに、人とケミーとの関係という本編でのテーマに関しては少し薄め。しかし、小島よしおの研究はある意味、人とケミーとの絆が大きな力となることを描いており、このあたりをより濃く描いていくのが本編の最終回に向かうエピソードなのかなという気もします。

しかし、ガッチャード最大の敵となりそうだった冥黒の王分の力が一つとなったままの冥黒王が、この映画で倒されてしまったのは意外な展開でした。ここで冥黒王が倒されてしまったというのは、本編での最後の敵のハードルは大きく上がったようにも思える。果たして、本編ガッチャードの物語がどのように最終回に向かっていくのかも気になってくる映画でした。

仮面ライダーガッチャード 毎週日曜9:00放送中

近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。

AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか?

なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました