2024年秋に放送開始の作品、原作:高橋留美子、監督:宇田鋼之介によるらんま1/2の話 8話『愛しのシャルロット』 の感想文となります。旧作アニメ、原作のなどネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
8話『愛しのシャルロット』感想
コルホーズ学園高校
自由を通り越して無法な女性陣が並び立つ本作。先週決着がついた黒バラの小太刀もすごかったですが、今週登場した白鳥あずさもなかなかの人物。
見つけた可愛いものは名前を付けて軒並み自分のものとしていく精神性に加え、それが手に入らなければぼこぼこと周囲にあったもので殴りかかり、何としてもそれを手に入れようとする執着する様がすごい。かわいらしい見た目に会って、最初こそ、ちょっといた層ぐらいなもので殴っていたのが、次々とごつい物へと切り替わっていく様は衝撃的。しかし、そんな彼女の描写がギャグで落ち着いているのは、相方の三千院帝の耐久力あってこそ。それだけぼこぼこ殴られていても、平然としている様子に思わず笑ってしまいます。
今回は、そんな白鳥あずさが、Pちゃんを自分の豚、シャルロットにしたいと思ったのが事件の発端。あっという間に名前を付け自分のものとしてしまう。しかし、Pちゃんはあかねの大事な子ブタということで、戦いの発端となっていまいました。
奪われるらんまのファーストキス
さらにはこの三千院、今回は勘違いを含むとはいえ、らんまのファーストキッスを奪ってしまうという事態まで引き起こす。なかなかに衝撃を受けていたらんまに対して、天道道場の面々が容赦なく追い打ちをかけていく様にちょっと笑ってしまいました。こういった描写を見るたびに思うのですが、らんまは大胆な性格をしているように思えて、意外と細かい部分が繊細なのがギャップを感じさせ、キャラとしての魅力引き立てているように思えますね。
そして、そんな繊細さを感じさせるのは、やはりあかねとのやりとり。いつの間にやらすっかりあかねに引かれている様子のらんま、今回は三千院があかねに言い寄っていく様が気に入らない。しかし、素直にそれを認めてしまえば、自分があかねに好意を抱いていることが伝わってしまう、そんなことは認められないと、つい横柄な態度や言葉をかけてしまうという、どことない青臭さが非常によく出ているのが良いお話でした。
あかねの方はそんな言葉をかけられれば当然腹も立ちますが、どことなくその言葉の裏にある気持ちを察している様子なのも面白い。今回Pちゃんが誘拐されてしまった際には、真っ先にらんまを頼っているあたりも、普段は見せない隠した気持ちが素直に出ているようでよいシーンでした。とはいえ、こちらもそう簡単に素直になれるわけでもなく、お互い相手に素直になれずにくすぶっている様子が見ていて非常にもどかしいながらも、楽しい作品となっているように思えます。
格闘スケート
三千院と白鳥との戦い、今回はスケート対決……かと思いきや、こちらも格闘スケートと、相変わらずの格闘がつけば何でもありな状況。
100人抜きのシーンなんかは、冷静に考えると意味がわかりませんが、それを力で押しぬいてしまうパワーが格闘スケートという名称からは感じられます。
怒り狂ったらんまとの戦いでは、何やら必殺技を披露。らんまは、ぼこぼこにやられてしまったかと思いきや、相手をきちんと気絶まで追い込んでいるという決着。きちんと、らんま側が優勢だったことをあかねが気付いているというのも、彼女らしい見せ場よかったです。
次回は格闘スケートでの戦い。そもそも、スケート自体が怪しいらんまですが、果たしてどのように立ち向かうのか、なかなか気になるところです。
コメント