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放課後ひみつクラブ 最終回と全体の感想まとめ 【ジャンプ+】

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放課後ひみつクラブ最終回と全体感想 エンタメ
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2024年12月10日、ジャンプ+にて連載されていた福島鉄平による漫画『放課後ひみつクラブ』の最終回が掲載されましたので最終回と作品全体の感想記事です。ネタバレも含みますので注意してください。

放課後ひみつクラブ

放課後ひみつクラブ

本作はとても不思議な作品。柔らかい絵柄ながらも、どこか毒を含んだような奇妙な話が毎話続き、緩いようで割と容赦ないシリアスな展開があったり、脈絡の内容のようで、しっかりと後々の展開の繋がっているひみつがあふれている。一言では言い表しにくい独特の話運びと雰囲気にあふれており、何なんだろう個の漫画?という気持ちがありながらも、更新されているのを見ると毎度ついつい覗いてしまう。

ヒロインである蟻ケ崎さん、見た目の雰囲気は蝶なのに、名前についているのは蟻なのも納得なキャラクター性だったり、そんな自由奔放さな蟻ケ崎さんを相手にしてもどこまでも付き従う善良な猫田君。二人の関係がいつも微笑ましく見て居られる作品でした。

いつまでもいつまでも、たわいもない二人のヒミツミッケが続いていってもおかしくなさそうで、ここ数話のエピソードにはクライマックスを感じながらも、どこかまだまだ終わらないんじゃないかと思わせる中で迎えた最終回でした。

最終回は実に綺麗にまとまったお話で、これまで登場してきたキャラクターとのエピローグを描きながら、話の中心は猫田君との出会いのエピソードを最後に置いてくる。

この話、二人の出会いの話1話のエピソードの裏側を描いたものになっており、どこまでも自由奔放な蟻ケ崎さんが、なぜここまで猫田君と仲良くしていたのか、というのが最後の最後にきっちりわかる流れだったのが非常にきれいな終わり方。

ひみつクラブの仲間を増やそうといつも通りキラキラした目を見せていた蟻ケ崎さんでしたが、その勧誘を見る人々の反応は期待にそぐわない物ばかり。それに退屈したのか、失望したのか、はたまた本当は寂しかったのか、心の奥底が読めない彼女の気持ちは読んでいてもはっきりとはわかりませんが、ともかく彼女は一人眠りについてしまう。

そんな勧誘のヒミツのクイズへの恐怖なんかは、猫田君と同じ反応を取る人々ですが、1話での猫田君はその根っこにある純朴な優しさゆえに蟻ケ崎さんに真剣に向き合う。このささやかな部分が猫田君の一番よいところであり、だからこそ、蟻ケ崎さんも彼の事を気に入ったという、何気なく描かれていた1話の裏側が最後に明かされ、蟻ケ崎さんの気持ちが少しだけわかり、ジーンと来るお話でいた。

最後のページは、また次回も続きますよ、とでも言わん画ばかりの「また明日」というあいさつでのお別れ。作品としては今回が最終回ですが、二人のお話はまだまだ続いていくというのが感じられる終わり方となっているのが良かったですね。

気付くと毎話読んでいた不思議なお話、特にこの独特な雰囲気は本作でしか味わえないもの、また次の作品も楽しみです。

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