2024年2月4日より放送開始したプリキュアシリーズの21作目の作品『わんだふるぷりきゅあ!』49話『あなたの声』の感想記事です。「みんなかよし!わんだふる!」を決め台詞としたプリキュアシリーズ初、飼い犬が主人公となる作品です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
49話『あなたの声』
コムギに呼びかけた声
いよいよ、最終回も近づく中、スバルの力によりアニマルタウンが森の中に沈み、邪魔するプリキュアたちも眠ってしまった状況。そんな中、突然聞こえた遠吠えに一人目を覚ましたコムギは一緒に眠っていたいろは達の目を覚まさせる。
この時聞こえた狼の遠吠えについては、以前も一度コムギは聞いており、これが本当のガオウの呼びかけだった様子。更に、今回のスバルとの戦いの最中、攻撃を受け怪我をして変身がとけてしまったコムギ、夢のような世界の中で本物のガオウとの遭遇を果たし、ガオウがスバルに伝えたかった言葉を聞くことになる。最後にはこれがスバルに届く言葉となり、ある意味一人苦しみ暴走し続けるスバルを救う鍵となりました。
砕けた鏡石のかけらを使い大福に並び、悟君も変身しまさにクライマックスといった感じの展開となりました。
スバルへ言葉を伝える流れでは、コムギのいろはと会話をしたかったという気持ちが、スバルとガオウとの関係に重なるように描かれており、最後にスバルの心を動かすひと押しとしてなっていたのがなかなか印象的。今年1年間描き続けてきた、動物と相棒の人間との関係というテーマが最後に生きるお話だったように思えます。
スバルの願い
奪われた森を取り戻し、ダイヤモンドユニコーンと鏡石の力を集めたスバルの願いはガオウを蘇らせる事。しかし、どのような力も一度終えた命を蘇らせることはできないとニコ様に否定されてしまう。
願いがかなわないならともはや人間への復讐のためだけに力を使い巨大化をするスバルでしたが、その戦いの最中自分自身を縛りつけるような姿へと変わってしまう。そもそも、ガオウが死んだのはスバルを庇っての事だったようで、その自責の念こそが今のスバルを動かす原動力となってしまっていた。
ガオウと重なるコムギを自らの手で傷つけてしまった結果、途中からはもはや戦うというよりもひたすらに自分を責め続けている様子で見ていて痛々しい。人間への復讐という言葉もガオウを犠牲にして助かってしまった自分自身を許せないが故に誰かにその気持ちをぶつけなければやってられなかったのかもしれません。
スバル自身もある意味憎しみに囚われ苦しんでいる一人という事で、救われる存在という事で、プリキュアたちの浄化技を受け元の姿に戻ることになる。
最後はガオウとの再会も果たすことができた様子。周囲は森のままという事もあり、あそこ自体がコムギがガオウに出会っていた空間というわけではなさそうですが、どういった力が働きガオウと最後の再会となったのか少し気になるところです。
最終回 50話 ず~っとわんだふる!
ガオウとスバルの再会が今回ラストに描かれ、次回は皆のエピローグ的なお話となりそう。鏡石が砕けたということは、その力も失われてしまうなんてこともありそうですが、もしかしたら再びコムギたちとは会話できなくなるなんてこともあるのかも。いよいよ、最終回果たして何が描かれるのか楽しみに待ちたいところです。
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