2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』37話『忘れたことはない』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
37話 忘れたことはない
絆斗の仇
前回予告の時点で語られていた通り、今回は絆斗の母親の仇に関わるお話。どこかでありそうだなと思っていた闇菓子に関わった事を悔いるグラニュートの登場を、絆斗の仇に合わせるという、なかなかえげつない展開になってきました。
絆斗の母の仇のグラニュートは、健二さんと呼ばれる人間の姿で生活している様子。今回話の中心にあった、和菓子屋さんの和菓子職人として働いていることが語られました。何やら、今は亡き先代に拾われたと語る健二さん。お菓子作りを教わり、先代の技術をマスターしているようで、人間として本気で生きていることは分かります。ちらっと。お菓子作りの楽しさを思い出したと語っていたのを見るに、そもそもグラニュート界でもお菓子を作っていたなんてこともあるのかもしれません。
そんな健二さんに絡んでちょっと気になるのは、絆斗の母を攫ったことを覚えていないという事。単に大量に攫っていたが故に、一人ひとりを覚えていないというだけなのか、はたまた、何らかの実験を受け記憶があいまいになっていたなんてこともあるのかも。また、彼のガヴが赤ガヴというのもちょっと気になる所で、もしかすると、ショウマのガヴの改造に関わる実験に使われていたなんてこともあるのかもしれません。
とはいえ、絆斗からすればこれまで追い求めていた相手が目の前に現れたということで、久しぶりに一気に頭に血が上るシーンが描かれる。ただ、健二さんがグラニュートの姿を見せたのは、子供を守る為であり、倒れた子供を優先し逃げないとまで言って去っていく。
これまでの絆斗を見ていても、そんな人物を果たして仇として殺すことはできないのではないかと思えてくる。予告では絆斗が変身せずにグラニュートに殴りかかるシーンが描かれており、最後には許すという展開になりそうな気がします。
リゼルは何を考えているのか?
前回、ランゴが赤ガヴに負けたことで死亡、その影響は大きく今回グロッタが取り乱した様子でジープに食って掛かっていったのがなかなか印象的。普段は割と細かいことは考えてなさそうなグロッタですが、やはり家族のことは大事に思っていることがわかる。
そして、ランゴの死はジープからしても想定外の事態。ランゴ兄さんが赤ガヴに負けるわけがないという考えの元、いつも偉そうにしている兄にちょっと迷惑をかけながら本当に邪魔な赤ガヴを処分しようという行動。しかし、その結果兄が殺されてしまったことに、なかなかの衝撃を受けているようでした。
ジープの感情は見ていてとてもわかりやすいものなのですが、そんなジープをただひたすらに眺めているリゼルが何を考えているのかが全く見えてこない。今回もショウマ達に戦いを挑んだジープが負けそうになると乱入し、倒されることだけは避けようとしていますが、それ以外の場面でジープに手を貸そうとはしない。
単に苦しむジープを見て楽しんでいるのかと言われると、ショウマと戦うジープが悲痛な声をあげているのを見て笑うわけでもなく、無言で見つめるのみ。何やら理解できないものを観察しているようにも見える描写で、ジープの様子から何かを見つけようとしているのかなと思えてくる。常に楽しそうにしている彼女ですが、父親からは新しい玩具に飽きるまで付き合おうと裏では冷たい反応を貰っている。それに気づいてるのか、いないのかはわかりませんが、彼女は彼女で空虚さを感じており常に新しい何かを求めているということなのかもしれません。
果たしてランゴは死んだのか?
前回倒され、作中では死んだ扱いとなっているランゴ。シータが退場した際には、OPの映像が変更され、シータが消えていく演出が追加されていましたが、ランゴに関してはあくまで映像の差し替えのみ。
また、前回のランゴとの戦いでは、最後に意味深に目に傷がつけられていたこともあり、単にあのまま退場となったとはやはり思えない。そろそろ終盤に向かって話が動き出しそうな本作ですが、ジャルダック一族との戦いが終わった後、最後に再びランゴが姿を見せるなんてことはありそうに思えます。
そういえば、ニエルブが酸賀から引き継いだ究極の生命体の話もまだ残っていますし、このあたりがランゴとも絡んでくるのかもしれません。
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