2025年春より放送開始、戯作・監督・脚本 渡辺 信一郎によるLAZARUS(ラザロ)11話『RUNNIN’ WITH THE DEVIL』の感想記事となります。アニメのネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
11話『RUNNIN’ WITH THE DEVIL』
アクセルと双龍
前回明かされたハプナのプロトタイプに絡む陸軍情報局の怪しい動きが今回も深堀されていく。今回は改めてアクセルのいた監獄で行われた薬も、あくまでハプナのプロトタイプを用いた実験だったようで、ハプナ完成に至るために必要となった犠牲であったことが示唆される。
アクセルが生き残ったことに関してはまだ触れられませんでしたが、偶然生き残り、脱獄までしてしまったアクセルを消したいという情報局の行動は、実験の件を世界に隠していたいという考えがその裏にあるように思える。
ただ、こういった陸軍の行動を見ていると疑問に思うのは、彼らはハプナの副作用による死を気にかけていないように見えること。そもそもハプナの開発に関わっていた組織という事を考えると、既に彼らはハプナの特効薬を既に持っているようにも思えてきます。
今回は、そんな中アクセルと殺し屋双龍との戦いが中心となりました。以前のワイヤーを使った暗殺者スタイルとは打って変わり、町の中で大量に手りゅう弾を放り投げて戦う様を見ていると、よく実態のつかめない幻の殺し屋をやれていたな…とかちょっと思ってしまいますが、それだけ今回のアクセル相手を警戒していたという事なのかもしれません。
二人の戦いは主に双龍側からの爆撃により大きく町に被害を出しながら進んでいましたが、最後の最後アクセルは腹を銛で貫かれ致命傷を負ってしまう。クリスの助けによりひとまず双龍は撤退となりましたが、どうにも句セルが受けた傷は、助かるようなものにも思えない。とはいえ、このまま死んでしまうとも思えないのですが、果たしてどうなるのか。
そういえば、今回双龍は、何やらアクセルの羽のペンダントを見た時に取り乱していたのが一寸印象的でした。最初は羽のペンダントに絡む関係者なのかと思いましたが、どうにも彼の育った組織で教えていた混沌という存在を連想してしまっただけだったようにも見える。今回は双龍は逃げ延びたこともあり、まだ双龍との絡みやバトルはありそうですが、果たしてどのような決着を迎えることになるのか、気になるところです。
ダグとエレイナ
スキナー博士のペースメーカーの位置を把握しているらしいポップコーンウィザードの捜索のためパキスタンへと向かったダグとエレイナの二人。やはり、エレイナの方は熱を出しているようで、単なる体調不良の可能性もないわけではないですが、タイミングを考えるとハプナによる副作用が出てしまっているように思えます。
道中の全てが終わったらバーガーを食べたいというイレイナに、ダグはそれが自分のお気に入りだとしてちょっと嬉しそうにしていたところ、不味いけどたまに無性に食べたくなると言われた際の微妙な空気にちょっと笑ってしまう。
そんな中、陸軍情報局による尾行が行われ、ダグはその身を挺して時間を稼ぎエレイナが先行。体調不良で体が動かなくなりつつある中、ポップコーンウィザードへの遭遇に成功するところまで行きました。
ちょっと意外だったのは、ポップコーンウィザードがエレイナに対して親し気に触れていたところ。同じ腕の立つハッカー同士顔を合わせてみたかったという事はあるのでしょうが、スキナーに協力していた立場的にここまで友好に接してきたというのはちょっと意外でした。果たしてポップコーンウィザード側は何を思ってスキナーに協力していたのか、次回どのように語られるのか気になるところです。
アクセル、エレイナと共に今の話の進行の中心にいるキャラが同時に倒れた状況を考えると、残り5日の猶予はありますが、倒れてからある程度時間が進むなんてこともあるのかも。
ともあれ、スキナーの居場所を突き止める最大のヒントであるポップコーンウィザードへの接触は完了し、相手も拒むような態度ではないあたり、そろそろスキナーの居場所が判明する時が近いようです。
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