2025年9月3日配信開始、週刊少年サンデー2025年40号で連載された龍と苺254話「番勝負」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
番勝負
AI竜王戦、いよいよ扉型のAIO.K.と苺ちゃんの決勝が始まる。従来通り、三番勝負となっている竜王戦なのですが、三回戦うが故の苺ちゃんの弱点のようなものが今回明かされる。
つまるところそれは、最初の一試合目に身が入って戦えないというもの。後があるからなのか、つい一局目は身が入らないのかその理由こそ不明ですが、これまでの彼女を見ているとそういうむらっけがあるというのは納得できるもの。その生前の勝率も全体では8割勝っているのに、初戦に限ると5割まで落ちるという余りの極端さを見ると年を取って色々と変わった点も見受けられた苺ちゃんですが、勝負に絡む根っこの部分の気質はそのままなのがよくわかるお話でした。
そして、今回相手となったO.K.は扉型のAI、前の対局の時点でもそれなりに口が達者というイメージがありましたが、苺ちゃんを相手にして見せてくる態度が面白い。なんだかんだ、これまでの相手は表向きは苺ちゃんに敬意を表すような態度を取っている個体も多かったですが、最初から舐めたような態度を見せてきていてなかなかよい性格をしているように見える。
いきなり一敗とすでに後がない状況に追い込まれた苺ちゃんですが、果たしてここから勝ちに行くのか気になる所。これまでの相手と異なり、ここから2連勝しなければならないというのも、なかなか厳しそうです。
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