2024年9月8日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第7作目の作品『仮面ライダーゼッツ』2話『Case2 爆ぜる』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
Case2 爆ぜる
富士見刑事とナイトメア
今回は、富士見刑事が話の中心となり、ナイトメアという存在がどのようなものなのかを騙るお話となっていました。何やら冒頭から莫が警察に追われる展開で、てっきりどうしてこなったのか、というような形で話を広げていくのかと思いきや、それはあくまで夢で、その夢に関係して話が進んでいくという展開。
ちょっと気になったのは、富士見刑事はナイトメアの存在を知っていて、それが原因で人がおかしくなったという事情を把握していたという事。このあたりは、これまでの調査の中でナイトメアの被害者の調査の中で知っていたという事なのかもしれません。ただ、何やら怪事課という場所に身を置き、あれだけ熱心に追い続けていることを考えると、彼もまたナイトメアに絡むブラックケースに関係していたなんてこともあるのかもしれません。
最終的には、富士見課長と夢の中で出会っていた事こそが、ナイトメアに狙われているのが彼であることに繋がる流れは、正直彼が今回のターゲットという認識は今回の話を見ている中でまったくなかった故に驚きのある展開で面白かったです。
しかし、怪事課という部署自体は、署の外のトラックに割り当てられているように警察の中でも扱いが悪く、それゆえの不満が彼の中にある。だからこそ、その心のうちにある気持ちがナイトメアを生み事件を発生させているというのもよくわかる。
しかし、これ自体は怪事件を扱う部署であるが故に、周りからそういう目で見られてしまうちうのはどうしようもない状況。単にナイトメアを倒せばよいというだけではなく、富士見が心に抱える悩みも解決しなければならないという事が明らかになり、果たして次回莫がそれをどう成し遂げるのか気になる所です
万津莫のナイトメア?
今回富士見刑事とのお話からナイトメアが、自身の深層心理に抱える悩みから生み出されたものであることが語られました。この設定を考えて1話のエピソードを思い返してみると、前回の夢は獏自身のものだったことから銃のナイトメアは、莫の深層心理から生み出されたものだったと考えられそうです。
銃というモチーフも莫の夢であるエージェントという存在に絡んでいそうです。また、前回ナイトメアは、莫のある誰かを助けることなどできないと思っている、という語りかけてきましたが、莫自身から生み出された悪夢であったが故の言葉だったという事なのかもしれません。
ただ、そうだとすると1話で莫が無人のトラックにひかれた件は、ナイトメアが絡む事件ではなく、莫の人助けによる不幸が発生だったというだけという事なのか。莫自身の不幸に関しては、ただそういう設定なのか、はたまた何か隠されているのか、気になるところです。
そもそも、今回語られた話でも、ブラックケースはナイトメアの悪夢により、体を奪われた後、その人が起こした事件という風に考えられそうですし、むしろあの怪人に負けていたら莫自身がブラックケースを起こしていたなんてこともあるのかも。
ゼロの謎
司令官であるゼロ、彼自身もまだまだ謎多き存在。現実でも莫に連絡をしてきたり、バイクを遠隔操作したりと誰かが何かの目的をもって動いているのは間違いなさそう。
前回の範囲だと、莫の深層心理が生み出した人物なのかと思っていましたが、今回の話を見ていると莫と同じく他人の夢に関与できる存在というのが正しいのかも。ただ、そうなると今度は、なぜ莫の夢に現れ彼にベルトを託したのか?という点に疑問が生じ、やはり莫自身にも何かがあるように思えてきます。やはり、彼の不幸と何か関係があるのでしょうか。
ねむちゃんに意識がある?
指令と同じく夢の中で登場する人物について考えていると、ねむちゃんの存在も色々と引っかかるところが多い。
今のところは、夢の中で莫を導くアシスタントというポジションで、現実での役者という役割故に、その場に適した役を演じているだけとのこと。何やら夢にの中に出てくるただの登場人物のように見せているようですが、やはり莫と同じようにねむちゃん本人が他人の夢の中に入っているのではないかと思わせてくる。
特に今回、前回のナイトメアの事を覚えていたのは、単にその時の夢の為だけに生み出された存在というわけではないことをさりげなくアピールしていたように思えました。
いずれ、本人が登場した際にはわかるのでしょうが、仮に他人の夢の中に入れる存在だとすると、莫と何か関係があるのか?とも思ってしまいます。他人の夢に入れる莫と同じ存在であるなら、もしかすると2号ライダーなんて可能性もあるのかもしれません。
夢で月が削れている意味?
1話から気になっていたのは、空に浮かぶ削れた月。どうにも夢の中のシーンにはこの月が映っているようで、その中でもナイトメアが関与しているとこの月が赤く染まっているようにも見える。
単に夢を象徴するオブジェクトというだけなのかもしれませんが、この削れた月にも何か意味があるのかと思ってしまいます。
仮面ライダーゼッツ 2話感想まとめ
今回は2話構成で次回解決という形ですが、1話では不明瞭だったナイトメアの存在と目的が語られ、何のためにゼッツが戦っているのかというのがはっきりするエピソードとなりそうです。
今回は、バイクと車のカーチェイスのシーンがなかなか派手で見ごたえがある感じで面白い。あまり繰り返しはできないかもしれませんが、ライダーの名にふさわしいバトルでした。
そして今回、ナイトメアを単に倒せばそれでいいというわけではないことが明らかになり、これから先登場人物たちの悪夢にどう莫が向き合っていくのか、という点も話の軸になっていきそう。
ひとまず次回の富士見刑事の悩みをどう解決するのか、莫が何をするのか気になるラストとなりました。
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