2025年2月2日より放送開始したプリキュアシリーズの22作目、アイドルを題材とした歌とダンスが魅力の作品『キミとアイドルプリキュア』43話『うたの歌』の感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
43話『うたの歌』
世間に認識され始めるアイドルプリキュアの戦い
前回、カイトさんのライブ中のダークランダーとプリキュアとの戦いがニュースで流れてしまったことで、世間にプリキュアとチョッキリ団との戦いが広まり始めてしまう。皆が怖がってしまうのではないかと不安がるうたちゃん達でしたが、昔からライブ会場だったり、お祭りやら結構町の中で襲撃されていましたし、ちょっと今更感もなくはないお話でした。ですが、その最中以前から動画の無断アップロードで痛い目に合ってきたプリルンが、自分じゃないと主張していたことにちょっと笑ってしまう。
ともあれ、今回の話はそちらが主軸というわけではなく、うたちゃんがアイドルに勧誘されるという点が話の中心となりました。予告では、何やらマスクをつけた姿に、歌を歌えないといった内容が語られており、風邪でも引いたのかと思っていましたが、お店にやってきていた芸能関係者から上で歌っていた歌を聞かれ、アイドルに勧誘されるという流れからお話が始まる。
さらにその勧誘した人は、アイドルになるなら喉を大事にしないといけないという話から、普段の歌が禁止に。大量の加湿器を用意したり、監視しているかのようにどこにでも姿を見せ歌の禁止を言ってきたりと何やら怪しい雰囲気も漂っていましたが、自らがのどを痛めて歌手の道を諦めた故に気を付けていた様子。
今回のダークランダーの対象となったのはまさにその人で、ダークランダーにされてしまうシーンでは、自らののどを痛めた時の後悔とそこから生じる心の闇を利用されたことがわかる。結構ぶっ飛んだ人物が平気で登場してくる町なので、今回もそういった人物なのかなと思って見ていましたが、短いながらもしっかりその過剰な心配っぷりのバックボーンが用意されているというのはよい展開でした。
歌を禁止されたうたちゃんですが、みるみる弱っていくのが印象的。時折しなしなになることはある彼女ですが、歌を歌う事、そして、その歌で周りを明るくすることがどれほど彼女にとって重要か改めてわかるお話でした。
ただ、今回歌を歌う事を禁止されたが故に、改めてうたちゃんが自分の歌とそれで周りの人を喜ばせることの大切さに気付くことに繋がるお話となりました。皆の前でパフォーマンスをするのがアイドルというわけではなく、周囲にいる人を笑顔にできるのがアイドルという話は、ここから先最後の戦いでも何か意味を持ってきそうな気もします。
チョッキリーヌとダークイーネ
ジョギもダークイーネの元から去ってしまい、本当に一人になってしまったチョッキリーヌですが、いよいよダークランダーを呼び出せる石も残り一つとなり後がなくなる。
さらに追い打ちをかけるようにダークイーネも出現し、今回がラストチャンスであり、更にそれに失敗すればダークイーネの闇に永遠にとらわれることになると脅されてしまう。そして、今回の戦いが敗北その結果、チョッキリーヌはダークイーネの闇に吸収されてしまう。これまでのジョギや、ザックリン、カッティン達があっさり脱退出来ていた事と比べると、やたらチョッキリーヌにだけ厳しい罰を与えたように見えるのは、何か意味があるのかもしれません。
また、今回のチョッキリーヌは、クラクランドなるダークイーネが絡むだろう国名を挙げていたのも気になるところ。このクラクランドという名称、記憶にある限り今回初めて出てきたもので、カッティン・ザックリンが何か知っていたなら話をしていそうですし、チョッキリーヌだけが知っていたと考えると、彼女は何か特別だったのかもしれません。
チョッキリーヌは、クラクランドの妖精だったという可能性もありますし、彼女だけがダークイーネの闇に吸収されたことから考えると、元々ダークイーネの一部だったなんてこともありそうです。
また、キラキランドの女王であるピカリーネは、ダークイーネの事を知っているようでしたし、過去に何かあったのは間違いなさそう。他にも人間界にも伝説があった上やたら不穏だったハートロックキーや、心にキラキラを持てない妖精とされていたメロロンも、ダークイーネに絡んで何かある可能性はありそうです。
次回予告ではいよいよキラルンリボンもすべて集まったとのことで、キラキランドの秘密に絡むお話が明かされる様子。ダークイーネらしき姿もちらっと登場しており、今回チョッキリ団が全員いなくなったこともありいよいよ本格的に姿を見せることになるのかもしれません。
もう残りのエピソードも少なくなってきただろう本作、いよいよ最終局面に向けて話が動き出していきそうです。


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