2024年9月8日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第7作目の作品『仮面ライダーゼッツ』13話『Case13 滅ぼす』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
Case12 衝く
ノクス
隕石衝突を阻止するミッションに挑む莫ですが、そこにノクスナイトへと変身したノクスが立ちはだかった事で、無敵のエージェントであることに疑問を持ってしまうことになる。
そんなノクスとの戦いですが、どうにもノクス的には莫がエージェントを辞めるならそれでよいというスタンスであることが改めてわかる。ノクス的には、莫が立ちはだかるなら排除するものの、危険なエージェントから引き離せるのであればその方が良いといった雰囲気も感じられました。
そんなノクスのカプセムが悪夢を見せるという警告とも取れる言葉は、今回のラストでカプセムが生み出したブラックホールに消えるゼッツという形で叶う事になってしまう。美浪が起こそうとしても、目を覚まさない莫は、眠りから目覚められなくなったといった感じで、ねむやノクスと同じような状況になってしまったのかもしれません。
さらに、ノクスは元々エージェントコードナンバー4だったことが明らかになり、そのゼロに対する話ぶりは、自分も過去にCodeにエージェントして使い捨てられた怒りをぶつける者でした。ゼロはゼロで、好きに思うがいいと話を逸らし姿を消しましたが、今回莫が消えたことに動揺している様子もない当たり、ノクスが言った通り、こうなる可能性は頭に入れていたということなのかも。
ただ、ノクスも行動目的はナイトメアを利用するCodeへの復讐といった感じに思えるのですが、今回のミッションは失敗すれば地球が滅んでいてもおかしくない内容だっただけに、それを見過ごすようにナイトメア側で動いているというのはちょっと気になる所。
ゼロとCodeが露骨に怪しくなってきましたが、まだゼロ側から何もはっきりと語られていないこともあり、何か事情があるということもありそうです。
莫の不幸と力との関係?
今回、莫自身の深層心理が拠点に影響を与えていたこともあり、前回カプセムを引けなかったことも、ノクスの言葉が莫の中に迷いを生んだ故だったことが明かされました。
ここからガチャから出てくるカプセムが莫の深層心理の影響を受けていることが予想できますが、そうなると気になるのは、なぜ莫の深層心理の影響がナイトメアを中に閉じ込めたカプセムの生成に繋がっているのかという所。他人の夢に入れる力を持っているエージェントだから、他人の夢で生まれたナイトメアを取り込んでいるということなのか、はたまた莫自身にナイトメアを生み出す力があるということなのか。
ただ、富士見刑事の事件でナイトメアは夢主の体を乗っ取り現実に姿を現し、他の人間へ拡散していく描写があったことを考えると、ナイトメアを生んでいるのはエージェント自身、もしくはその逆、ナイトメアを生み出せるものがエージェントになっているなんてことはあるのかもしれません。
また、ノクスナイトが使うイレイスの力は、カプセムの中のナイトメアを消し去るような力を持っているようですが、果たしてなぜそんな力を持っているのか。イレイスは、ノクスの深層心理が生み出したとするなら、彼の深層心理のナイトメアを消そうとする思いが形になっているということなのかもしれません。
次回予告では、莫の過去に隠された深い闇、と気になるフレーズが挟み込まれており、やはり莫の過去にも何かある様子。そうなると、彼の人助けをしようとすると不幸が起きるという特殊な体質も何かそこに絡んでいるように思えます。
1話では、本編以前の莫の身に起きた大きな不幸のニュース記事が登場していました。そこで描かれた中で、初めての不幸は13歳の落雷となっており、次回予告の曇り空と雨が降っているシーンはそれを指しているのかも。
また、仮に莫の不幸が、いま彼がエージェントになった事と繋がっているとするなら、かなり神経質に莫の不幸を警戒している妹、美浪も何かを知っているような気がします。今回、ゼロと遭遇してもその存在自体には疑問を持たず、その話し方も、目上の人に対するものといった感じで、家のクローゼットの奥に繋がった謎の部屋にいた怪人に対する態度としてはちょっとおかしいものだったように思える。
莫がエージェントとして重大なミッションに挑んでいるという話をすんなり受け入れていたのも、ゼロの事は既に知っていた故なんてこともありそうです。莫の過去の闇については、美浪も何か知っているなんてこともあってもおかしくはなさそうです。
立ち直る莫
ノクスの言葉とその力を前にエージェントとしての自信を無くしてしまう莫。小鷹の件もあり暴走気味な富士見刑事に加え、ゼロからも失望されてしまいある意味どん底に落ちることになる。
そんな今回、莫が立ち直るきっかけになったのは、今回の夢主である星也からのお礼の言葉。莫自身が星也君に語った、好きなことがそれに対する一番の才能という言葉が、自分自身にも帰ってくるというのが良い感じでした。
重い責任を背負わされ、ナイトメア絡みではわけのわからないことが押し寄せる中でも、莫がエージェントになったのは、その憧れがあったが故。戦う理由としては無責任ともいえるもののように思えもしますが、それでもなお好きである事、夢に見ていたことが、何かここから先の話でも重要になっていくのかなという気がします。
特に次回登場するプラズマカプセムは、これまでのゼッツのフォームとは何やら毛色が違うもののように思える。このカプセムが莫の深層心理から生み出されるとするなら、果たしてそこにどんな意味があるのか、次回何が語られるのか気になるところです。



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