2025年12月8日配信開始、週刊少年ジャンプ2026年2号に掲載された、原作:芥見下々、作画:岩崎優次による漫画『呪術廻戦≡モジュロ』14話の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
14話『兄として』
シムリア人と日本人との決闘は避けられない中、憂花は自らの命を懸けた縛りによりダブラと戦おうとすることを決意。そして、その決闘へと向かうその裏では、真剣はマルへと接触を図る。
真剣としては、憂花の最後の命をそんなことに使わせたくがないために、マルに頼み地球から出ていくお願いではありましたが、当然それをすんなりと受け入れられるほど甘くはない。そもそもマルの一存でどうにかなるのか、という点は少し疑問ではありますが、真剣がシムリア人の宇宙船の建造にまつわるムルにマルが絡んでいるから、そんな彼を決闘で負かせば自身の意見を通すしかないと判断してのものということなのかもしれません。
そんな今回、一番衝撃的だったのは明かされた丸の過去。マルとクロス、二人を比較すると好戦的に思えていたクロスから見ても、マルはおかしいと思われるほどに戦士としての使命をその胸に宿していたことがわかる。
これまでの柔らかい態度が嘘のように鋭い目を真剣に向け、真剣もまた地球から出て行けとはっきりと言いの蹴る様は、これまでの関係が一気に崩れてしまったようで寂しいシーン。
いよいよ破綻してしまったマルと真剣との関係、このまま決闘で決着をつけて終わり…となるとも思えませんが、果たしてここからどのように話が進んでいくのか気になる所。過去の回想ではクロスの方が、普通に思えるほどに好戦的なマル。以前、気絶した時の術式での戦いも、この彼の内面が表に出ていたということなのかもしれません。
カリヤンと呪霊に関する問題は、既に妥協点を見いだせそうもない状況、決闘で決着をつけてしまうのが簡単ですが、果たしてそれだけで終わるのか今後の展開が気になるお話となりました。


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