仮面ライダーゼッツ 14話感想『Case14 神鳴る』

2024年9月8日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第7作目の作品『仮面ライダーゼッツ』14話『Case14 神鳴る』の感想・考察記事です。

この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

Case14 神鳴る

Case14 神鳴る

ブラックホールの後で

隕石の対処のために作り出したブラックホールに自らのまれたゼッツ、最後には莫がそのまま死んでしまったかのようなラストを迎えた前回でしたが、あくまで眠りから覚めないだけでそのまま次のミッション『敵を抹殺せよ』へと繋がっていくことになりました。

ブラックホールに吸われた直後の夢の世界は、これまでのゼッツが使ってきたカプセムに応じた4属性を連想させる景色が広がる。この場所についても色々と謎が深まりますが、今回のエピソードが莫の悪夢に絡むものだったことから考えると、莫の深層心理の中に近いところなのかなという気がします。そして、そこから莫は自らの過去を思いだす流れへと話が繋がっていくことになりました。

塾と小鷹

今回明かされた一番大きな事実は、獏が過去通っていた塾の先生が小鷹だったということ。更にその塾は、単なる勉強を教える場ではなく、ヘッドフォンを頭につけた実験のようなことを行っており、ただの塾というわけでもなさそう。

ヘッドフォンをつけ目をつむっている様子は、まるで睡眠学習を行っているようにも見え、現在の莫がエージェントとして活動できているのもこの塾での活動が何か影響をしていそうな気がします。今回の小鷹の自分自身が悪夢になってしまったという話や、莫は自らの深層心理にてガチャガチャからカプセムを作り出せることから考えると、この時の塾の影響により彼自身がナイトメアを生み出せるようになってしまったなんてこともあるのかも。当時の莫の雰囲気も、今の彼からは想像できないくらい暗いもので、このあたりも何か実験の影響があったのかもしれません。

このあたりの話でもう一点気になるのは、そもそも莫がなぜこの塾に何故通っていたのか？という点。小鷹に関する記憶が消されていたりと、そもそもこの塾に関することは全てなかったことにされていた様子。これに絡んでは、妹がゼロの事を妙にすんなり受け入れていたことも違和感があり、二人の過去に絡む話の謎はまだまだ何か隠されていそうです。

落雷の悪夢

新たな力として莫が手に入れたプラズマカプセムですが、どうやらこれは莫の不幸体質とも関係があったようです。今回描かれたのは、莫が受けた初めての不幸、小学生の頃の落雷の事件。夢の中で再現された幼い頃に雷に打たれた件に向き合い、空から降ってきた雷を空のカプセムで受け止めたことで新たなカプセムを手に入れることに成功。

落雷に関しては1話でも語られていましたが、1話でニュースになったのは13歳、中学生時代の出来事だったとのこと。今回の悪夢で見た雷とはまた別のタイミングで落雷を受けていたということなのか、はたまた夢の曖昧さゆえに小学生の姿で雷を受けたのかはわかりませんが、二度も落雷にあたっていたとするなら何か意味があるのかもしれません。

そして、もう一点気になるのは、今回真っ暗な空とそれを打ち消す空の雷の玉という現象が起きていたということ。まるで、ブラックケースの様な事象が発生していたわけですが、莫がプラズマカプセムを手に入れた流れと合わせて考えると、この雷の玉を生み出したナイトメアがプラズマカプセムの中にいるということなのかも。

どうにも莫自身にナイトメアを生み出し、それをカプセムにするという力があるように思えてきますが、果たしてここから何が明かされていくのか気になるところです。

莫と小鷹の夢の共通点

ノクスはノクスで、見えないナイトメアと戦っているような描写が挟まれる。その話ぶりから考えると、どうやらノクスはそのナイトメアを倒すことで現実に戻ろうとしている様子。そうなると、今回のクスが戦っているのは、ノクス自身のナイトメアで、かつて彼はそれに負けたが故に目を覚ますことができなくなっているなんてこともあるのかも。

また、今回ノクスの悪夢の舞台となっていたの場所は、莫が通っていた塾でしたが、この塾については、どこか既視感がありました。少し思い当たる所を見直してみた所、1話で莫がナイトメアと戦った場所もこの塾と非常によく似ている。今回、ねむちゃんが小鷹の夢に入った瞬間、莫の夢と勘違いしかけたのも、おそらく1話で見た莫の夢の中の景色と同じだったからということなのかもしれません。

莫とノクスに共通する過去としてあの塾があり、共にその場所の夢で自らのナイトメアと対峙していたことを考えると、この塾にこそナイトメアや莫達の力に絡む秘密があるように思えます。そうなると、そこにCODEが絡んでいたとしか思えず、ここからのお話の鍵を握っていそうです。

もう一点気になるのは、莫たちと同じく目覚めることができず夢をさまよっているねむの存在。今のところあの塾との関連はなさそうに見えますが、彼女も何かを忘れているだけで関係していたりするのでしょうか。

そして、莫・小鷹に絡んでCODEも怪しい部分が大きくなってきました。年末・年明けと色々と明らかになり話が動きそうなタイミングですが、明確にCODEとのつながりがあるゼロが何を考えて動いているのか、そのあたりも気になってきます。