2025年12月15日配信開始、週刊少年ジャンプ2026年3号に掲載された、原作:芥見下々、作画:岩崎優次による漫画『呪術廻戦≡モジュロ』15話の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
15話『禁術解禁』
前回はマルと真剣側での戦いの開始が描かれ続いた今回のお話でしたが、そちら側は触れられず憂花とダブラとの決闘が開始。冒頭からの流れでは、憂花の兄を思う気持ちと同時に、側に兄がいると勘違いしてしまうほどにその体がボロボロであることが描かれ、たとえこの戦いに勝ったとしてもその体が持たないことが改めてわかってしまう。もはやこればかりはどうしようもない事のようにも思えますが、マルとの敵対とも含めて、何もかもが悪い方向に向かって突き進んでいるように見え、果たしてどんな終わりを迎えることになってしまうのかと思ってしまいます。
憂花とダブラとの戦いの前には、シン・陰流当主として憂憂が登場。ダブラとの会話では孤独を癒えるという言葉がありましたが、宿儺や五条悟達の強さ故のに感じた孤独をダブラに重ねている様子。姿を見せたのは、70年目の戦い以来、平和になった世界で知ることがなかった力を子供たちに見せるためとのこと。
憂憂からは、ダブラ相手に孤独が癒えるほどの期待を憂花に向けているようですが、これまでの話を見ている憂花が果たしてどうダブラに対抗するのかというのはちょっと疑問に感じる部分もありました。しかし、決闘開始直後、魔虚羅が投入されることで話は分からなくなってくる。
本編でも相当な強さを見ていた魔虚羅ですが、今のボロボロの状態の憂花が調伏できているとはちょっと思いにくく、影に隠れたことを合わせて考えても、同じ場にいるダブラを巻き込んで調伏を開始したといった感じでしょうか。寿命が残り少ない憂花だからこそ自らの命をなげうって使える自爆技的な運用なのかもしれません。
そんな突然の魔虚羅に対し、ダブラも光と殺意を質量にするという術式でガンガン攻撃。登場早々、体中串刺しにされてボロボロな魔虚羅がちょっとかわいそうに思えてしまいましたが、魔虚羅の本領発揮はむしろここからであるのも事実。あのガコンを久々に見ることになりそうです。
ただでさえ強いのに、何も知らない相手にぶつける分には初見殺し的な面もある魔虚羅ですが、ダブラの実力もまた今の呪術師たちでは計り知れないほどのものであるのも事実。魔虚羅に適応させる前に一撃で撃破するほどの力を見せるのか、はたまた、ダブラが地球外の術式であるが故に何らかのイレギュラーが起きるのか、魔虚羅との戦いがどのように進んでいくのか気になるところです。


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