2025年2月16日より放送開始のスーパー戦隊シリーズの50周年記念作品ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー42話『永遠LIVE!リクオニストに花束を』の感想です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第42話『永遠LIVE!リクオニストに花束を』感想
クオンの裏切り
テガジューンの乗り手が決まり、グーデバーンが攫われと色々とごたついた中続いた今回のお話。冒頭からブライダンがこれまで集めてきた指輪が全て奪われてしまうという事件が発生。それを報告したのはクオンでしたが、ノーワンワールドでそれをするとしたら彼しかいないだろうなとつい思ってしまう。
更にグーデバーンを攫われたゴジュウジャーの面々ですが、何やら都合よくノーワンワールドへの穴が登場。真白はテガソードがやったのでは?と疑いましたが、テガソードは関与しておらず明らかに罠。結果的に、これらの事件はすべてクオンが仕組んだこととわかり、今回の彼の目的、テガジューンの力を奪う事へと話が繋がっていくことになりました。
今回のテガジューンは、グーデバーンを説得しようと赤ん坊をあやすような態度で彼に接する。何やら母親らしい面が強く出ており、グーデバーンを生み出した時も単なる力として利用するのではなく、息子として接してあげていればまた違う結果になっていたのでは?と思う。ただ、今回のテガジューンの態度については、今回クオンが指摘したテガジューンが弱くなったという面も出ていたのかもしれません。
生み出した者たちから影響を受けたことで弱くなったテガジューン、今回はそこをつかれてクオンに吸収されてしまいましたが、最後のお前にならという言葉がなかなか意味深。人の心を理解するようになったからこそ、それまでクオンにしてきたことに罪の意識を感じたが故の言葉だったのかもしれません。
陸王とブーケ
クオンとテガジューンとの大きな事件がありましたが、今回の話の中心にあったのはブーケと陸王とのエピソード。妹であるリボンを殺されたブーケは陸王を憎み、それでもなお自分のファンであったブーケを見捨てることはできない陸王との間のやり取りが描かれることになりました。
角乃はリボンの本性をブーケに伝えようとするものの、そもそもそちらの面は最後まで知ることがなかったブーケは、そんな話には耳も傾けようともしない。とはいえ、たとえそれを知ったとしても、ブーケの気持ちが変わることはなかったのかなという気もする。今は自らを破壊のブーケと名乗る彼女ですが、そういう妹を思う気持ちが原動力にあるという意味でもその本質は慈愛から変わっていたというわけではないのかもしれません。
その二人の結末は、再びブーケが陸王の推しに戻る形で解決。今回の陸王との会話によりその中にある推しとしての強い愛を忘れることはできず、陸王と和解に成功するとなる展開はわからなくはないものなのですが、そうであるならリボンの死とは何だったのか?と思ってしまう自分もいる。こう結論付けなければ、ブーケが破滅する道を選ぶしかなかったのはわかりますが、何となくリボンへの気持ちをおざなりにされてしまったようにも見える展開でした。
ただ、あくまで人を愛する気持ちはどれか一つだけが正しいというわけでもないのも事実。リボンに向けるのと同じか、それ以上の愛を陸王に向ける慈愛のブーケだからこその選択だったということなのかもしれません。
いよいよ年末
次回、テガジューンをクオンが乗っ取った事で、いよいよクオンと吠の最後の戦いが始まる様子。以前のエピソードにて、クオンの事を託された吠、果たして彼との戦いの中でどのような結末を迎えるのか気になる所。
また、ノーワンワールド自体との戦いも終わりが近づいてきたことを考えると、年末での決着の後年明けからは再び厄災との戦いに移っていくなんてこともありそうです。果たしてどのような最後に向けて話が動いていくのか、気になるところです。


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