2026年1月23日配信開始、つるまかだいよりアフタヌーンにて連載している漫画『メダリスト』の2026年3号にて連載された鴉の濡れ羽2の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
鴉の濡れ羽2
前回の掲載は少し短めだったこともあり、今回は前回と同じく57話の続き、サブタイトルも『鴉の濡れ羽2』となっているようです。
そんな今回は、いよいよ始まったダリアちゃんの出走、選んだ楽曲は、アニメ映画『REDDRESS』の楽曲とのこと。REDDRESSでは、会社のお金を横領して自殺した父を持つ娘の物語、とのことでなかなか暗い内容であることが見えてくる。
ただ、その内容は今のダリアちゃんのイルカちゃんへ向けた心境と重なる部分もあるようです。踊るときにひどく暗い顔を見せる彼女ですが、REDDRESSの主人公である少女が、父の死の理由を知らずにいたことを、自分自身がイルカちゃんの苦しみに気づけずにいたことと被らせている。だからこそ、今この場にいる自分は、勝たなければいけないという強い思いにつながり、それが、いるかちゃんが背負ったものを知らずにこの場にいるいのりさんに対するおこがましいという言葉にもつながっていたのかもしれません。
ただ、やはり彼女が一番許せないのは、いるかちゃんがこうなってしまうまで気づけなかった、自分自身であることもよくわかる。自らを許せない気持ちこそが、今の彼女の価値に向けた気持ちの重さへとつながっているのがよくわかるお話でした。
そんな今回、これまでのダリアちゃんの演技の不調の理由も語られる。スケーティング中に、黒から赤への衣装の変化というギミックを動かそうとし、失敗してしまったが故にペースを崩してしまっていたとのことですが、以前の話でもダリアちゃんが自ら作った衣装で挑んでいた、という話からつながる、彼女のこだわりの強さ。
これまでその衣装変化が失敗し続けていたが故に不調だった彼女が、ついにそれを成功させた直後のその鋭い絵がが非常に印象に残るお話でした。
そんな今回、全体的にダリアちゃんの心境を描く話ということで、かなり心情的に思いエピソードでしたが、合間合間にいのりさん・司先生の様子が挟み込まれるのが、ちょっとした箸休め的な雰囲気も出ていてよい感じ。
ダリアちゃんの執念が花開いた今回の演技、これまでと比べてもベストを残し続けてきた今回のいのりさんとどちらが勝つのか。次回の展開が気になるところです。


コメント