2026年冬から放送開始した『葬送のフリーレン』のアニメ2期、30話『南の勇者』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
30話『南の勇者』
南の勇者
2期でも健在の勇者像の掃除という依頼から始まり、当然ヒンメルの像だろうと思わせたシュタルクに「誰このおっさん」と言わせた南の勇者に関する話が今回の前半の主題。
ヒンメル一行が二人しか倒していなかった七崩賢の内、3人を1人で倒したというだけでも相当な物なのに、7人同時に相手し、そのうち2人を撃破、1人と相打ち、と正直何を言っているのかよくわからないレベルの超人。本編でのその時の場面は、あくまで人形劇として描かれたため、細かい戦いまではわかりませんでしたが、想像以上の戦いが繰り広げられていたことが予想されます。
そんな南の勇者、かつてはフリーレンをPTに誘いをかけていたことも描かれる。何やら彼は未来を見る力を持っていたとのことで、その後のフリーレンがヒンメルと共に旅立つまでの流れを予期していた様子。南の勇者は自らが死ぬこと、そしてその後の世界で魔王を倒したのも自分ではなくヒンメルであるということまで知っていた様子。
そんな彼ですが、自分は後世で忘れられている、という話をしていました。魔王を倒した勇者として名が残ったのはヒンメルで、世間的には皆ヒンメルを勇者だと語る。しかし、それでもなお彼が救った町では、彼こそが勇者として残っており、未来を見通せる勇者ですらも、見通せない部分はあったというのが、味わい深いお話でした。
仕事が早いフリーレン
後半のお話では、大きな町につきつつも、魔法書にも興味を示さずキビキビと用事を済ませ立ち去ろうとするフリーレンという珍しい姿が描かれる。
当然、突然フリーレンが生真面目になったなんてことはなく、そこには彼女の事情がきちんとあり、どうやらこの街は過去に何度もフリーレンに依頼をしていたとのこと。
何となくRPGっぽいゲームの世界観で描かれている本作。RPGといえば、お使いクエストですが、その依頼は、魔族に奪われた家宝の宝剣を奪い返してほしい、というもの。
過去にはヒンメルたちと一緒に追いかけた家宝の宝剣を今度はシュタルク・フェルンと一緒に追いかけるという、ある意味今のPTで過去をなぞる定番のお話となっていました。
剣を追っていった先でたどり着いた村は、既に魔物に襲われた後。そこにいた修道女こそが魔族だったわけですが、死者への祈りの隙をつき攻撃をしてくるという、なかなかの卑劣さ。いかに効率よく人間を倒すか、という点からそういう行動へ行きついたのかもしれません。とはいえ、宝剣を握ったその実力は確かなもので、フェルンの防御魔法を突き破り、シュタルクがいなければやられていてもおかしくはないものでした。
そんな魔族とフリーレンとのやり取り、人間以外のものを食べれるのに、わざわざ人間を食べる、という話から、やはり魔族との分かり合えなさを感じさせてくるお話でした。


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