グノーシア
2025年秋より放送開始、ゲーム『グノーシア』を原作としアニメ化した作品『グノーシア』の感想記事です。
ゲーム版は既プレイでの感想記事となっており、本筋のネタバレとなるの話題は避けますが、一部ゲームと絡めた話も含みますのでご注意してください。
銀の鍵
夕里子登場
前回のラスト新たに夕里子が登場して始まった今回の話。今回はジナの代わりに夕里子が参加ということで、周囲への影響力の強さが際立つキャラクターの登場により議論の内容もこれまでとはまたちょっと違う方向が見えてくるのが面白いお話でした。
今回、その影響力の強さが特に見えたのは、初手しげみち凍結の流れ。基本的には話を聞く立ち位置に収まりながらも議論終わりが近いタイミングで一気にしげみちに意識を向けていく。そうなれば、他に候補がない人は皆そこについ入れてしまう。自分一人だけ議論の輪からは離れた立ち位置にいるのも、自身の特別さを周りに感じさせるためなんてこともありそうで、議論を主導させていく力があるのがわかる流れでした。
ただ、話を主導する力はあっても、それが絶対に正しいというわけではないのが難しいところ。特に初手ともなれば推測する条件はほぼないに等しく、今回のグノーシアは、指名されたしげみちではなくラキオでした。
その晩、ユーリが消されてしまった事で、その後の流れはわかりませんでしたが、その後も夕里子が場の流れを支配してグノーシアを特定できたのか、はたまた、ラキオがやり過ごすことができたのか、この後どうなったのかもちょっと気になるお話でした。
ユーリの迷い
夕里子が新たに登場となった今回のお話ですが、話の本筋にあったのはユーリの迷い。グノーシアを特定できればループは終わると思えていたこれまでの戦いでしたが、実際はグノーシアの特定に成功してもループから逃れることはできないという現実を知ることになる。
そんなユーリに情報を提示したのは、これまで知らんぷりをしていたセツ。今回ユーリに対してループの原因である銀の鍵の情報と、ループから抜けるには銀の鍵が求める多くの情報を貯めることが必要であることをと教えてくれる。
今回のお話は、ループから抜けられないならもう頑張る必要がないのではないか?とどうしても思ってしまうユーリに対して、なぜグノーシアを特定する議論に真剣に向き合う必要があるのか?というのをきちんと示すお話。これは、ある意味で視聴者からしても思ってしまう部分であり、この点をグノーシアであるセツと、ユーリという立場を生かして実感を込めて伝える流れになっているのがよくできているように思えました。
今回のユーリと、セツの二人はグノーシアを決める議論では行ってはいけないタブーを犯す。まず、セツは自身がグノーシアであることをユーリにあかし、ユーリもまたそれを知りながら本来味方であるステラを裏切りセツを生かすという選択を取る。
銀の鍵が求める情報を得るには、他の参加者たちと深く繋がり本気で向き合うことが必要。であるならば、皆が今生き残るために必死で向き合っている議論にも真剣に参加しなければならず、この周の二人のような中途半端な態度では達成できない問題。
ただ、それでもなお、何をするべきか迷うユーリにとってはこのタブーを犯すループは必要な時間。そんな二人だけがずるをしてしまった特別な状況だからこそ、ユーリが改めてこの先の議論に真剣に向き合っていくため前を向けるお話になっていたように思えました。
そして、今回の議論のラストでは、自分の勝手で消えることになったステラに対して、自分が次に消すよう頼んだのも、自分の選択に対する責任を取ろうとするもの。ある意味でこれから本気でステラに向き合っていこうという決意の表れの様でよかったです。
シピとコメット登場
セツ・ユーリ・ラキオ・ジナ・ステラ・夕里子、更にシピとコメットが参加。次回はSQ・しげみちなしでのお話となるようです。ゲームで登場する役職はまだ出そろっていないことを考えると、そのあたりを触れつつ新たな二人を深堀するお話となりそうです。
新たなメンバーを加え、ユーリも気持ちを一新、次回どのような議論となっていくのか、今回会話すらなく凍結されていたラキオは次は生き残れるのか、来週も楽しみです。


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