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ガールズバンドクライ 9話感想・評価『欠けた月が出ていた』

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ガールズバンドクライ9話『欠けた月が出ていた』感想 アニメ
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2024年春に放送開始の作品、原作・企画・製作:東映アニメーション シリーズ構成:花田十輝 シリーズディレクター:酒井和男 オリジナルアニメ『ガールズバンドクライ』の9話『欠けた月が出ていた』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

9話 欠けた月が出ていた

智ちゃん

予告では何やら桃香さんがビールをぶん投げていたりと、なかなかインパクトの強いシーンが一瞬映り何が起こるのかと思いましたが、今回のお話は智ちゃんに焦点の当たったお話でした。

これまでも時折部屋に映っていた顔が黒く塗りつぶされた写真の女の子たち。その二人と智ちゃん、ルパさんとの関係を描く中で、現在の仁菜たちトゲナシトゲアリの面々との関係を重ね、その違いを描くといった感じのお話。

冒頭こそ、自宅の冷房が壊れた仁菜の涼しい場所を巡ってメンバーの家めぐりといった感じのお話でコミカルな展開。予告にあった桃香さんのビールぶん投げは、てっきり酔っぱらった勢いでの一撃かと思いましたが、単に蛇が苦手で投げてしまったというだいぶかわいらしい理由でした。

しかし、今回災難だったのはすばるちゃん。まさかのメンバー大暴れの果て、ルパさんのキックで部屋の扉をぶち壊されてしまうというなかなかの状況。流石に皆を追い出してしまいましたが、それはそれとして生死にかかわる蛇についてはきちんと預かってくれる辺りやはり面倒見がいいというか、素のやさしさがよく見えてきます。

しかし、そこからの智ちゃんの過去にまつわるエピソードは、本気で音楽をやろうとするからこそ、ぶち当たってしまい、それゆえにどうしようもなかった壁といった感じで、彼女自身のこれまでのキャラクターと、ここからの変化を見せていく話が面白かったです。

指摘したくてもできない

練習の最中、現在の曲に何やら不満がありげな桃香。それに対して、何やら思うところがありそうな顔をする智ちゃんでしたが、結局は何も言わない。そんな、智ちゃんを見ているルパさ。今回の話では、常に智ちゃんにそれでいいのか、と問いかけているのが印象的。ルパさんは、智ちゃんの気持ちを分かっているが故に、その背中を少しずつ押してあげているというのが良い塩梅。

ルパさんは、今回やこれまでの発言を見ているとと、言いたいことははっきり言い合って、それでより良い音楽を目指していくというのは好きな話。しかし、智は以前のバンドメンバーに対して思う事を全てぶつけてしまった結果、離れて行ってしまった。そこから続く二人での活動でも、似たようなことが度々あったようで、現在の智は自分が言いたいことを言うと、今の関係全てが壊れてしまうと恐れてしまっている。

ルパさんは、今回やこれまでの発言を見ているとと、言いたいことははっきり言い合って、それでより良い音楽を目指していくというのは好きそうです。しかし、智は以前のバンドメンバーに対して思う事を全てぶつけてしまった結果、離れて行ってしまった。そこから続く二人での活動でも、似たようなことが度々あったようで、現在の智は自分が言いたいことを言うと、今の関係全てが壊れてしまうと恐れてしまっている。

だからこそ、ルパさんも智ちゃんに無理に何かを言わせようとはせず、常に促すだけにとどめているというのが、智の事を本当に思っているのが感じられるようでした。

仁菜と智

そんな智が、今回一歩踏み出すきっかけとなったのは、仁菜の行動。今回は、ギターの練習を重ね、智ちゃんに聞いてもらい評価してもらう。しかし、そのギターに対する評価というのは、過去の智のトラウマとも重なり、いつも以上に厳しい言葉を出してしまう。

そんな智の指摘に対し、いつもは棘付き跳ね返りまくっている仁菜ですが、不満を持つのではなく、それならもっと練習するという面を見せたのは、少し意外ながらもよいシーンでした。話の中で少し触れていた通り、自分と智が、最初は自分から人から離れていくくせに、近づきすぎれば牙をむくという似た部分があるというのを知っている故に、今の智の気持ちも少しはわかるからなのか。はたまた、自分でも本当はまだまだ足りていないという事を自覚していたからなのか。おそらく、一言では言い表せないぐらい色々な気持ちがあったうえで、智の厳しいを通り越してある意味暴言レベルの指摘を受けても、受け入れて自らの成長につなげようとしていたのかとも思います。

そんな仁菜は、智の指摘受けてから他のバンドメンバーにも自分のギターについて聞いていき、最後には桃香さんにを訪ねても否定される。それでもなお、仁菜はギターの練習を一人続ける、その目的はただうまくなりたいから。

飾りっ気のない本気の気持ち、何を言っても折れることなく練習を続ける仁菜だったからこそ、智もまた自分の本音をぶつけてもよい相手と認めることができたというのはよい流れでした。

今回の話の最後では、最初に思っていた今の曲への不満を桃香にぶつける。それを聞き、楽しそうに受け入れる桃香の態度。智も本当に信頼できるメンバーと出会う事が出来たのがわかる良いシーンでした。

名もなき何もかも

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