2024年秋に放送開始の作品、原作:高橋留美子、監督:宇田鋼之介によるらんま1/2の話 1話『らんまが来た』』 の感想文となります。旧作アニメ、原作のなどネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
1話『らんまが来た』感想
懐かしさと新しさ
過去に一度アニメ化された作品が例話で新たに蘇る、といった感じで令和の時代に再アニメ化となったらんま1/2、高橋留美子作品のちょっと癖の強いキャラクターが織りなすラブコメ格闘作品という事で楽しみにしていたアニメがいよいよ放送開始。
今回は声優さんが旧アニメのままのキャラが多く、特に男らんまについては全然変わった感じもしないのがすごいですね。女らんまの方は声優さんは変わっていないとはいえ少し声の雰囲気が変わってた気もしますが、やはり良い声でらんまといえばこれといった感じ。
作中の年代は1980年代、話の筋や声なんかは懐かしさも感じる作品ですが、その描写は擬音を絵で動かしたりとコミカルさが増しているようです。色の使い方や、漫画風のカットで動かすシーンなんかも相まって、令和の時代にリメイクする上で力を込めて作られてるのがよくわかり良い感じでした。
個人的には、呪泉郷の各出水の説明、案内人さんがばっちり過去のイメージのままだったのが良い感じ。あの説明パートのちょっと大げさな感じが好きだったので、今後も呪泉郷落下者の登場が楽しみです。
らんま1/2といえば、ラブコメと絡めて特異なバトルも魅力の一つですが、1話を見た限りでもアクションパートはキレがよく動いており、今後のバトルシーンもばっちり動いてきてくれそうなのはとても楽しみです。
皆よい性格
高橋留美子作品のアニメ化ということでで、やはりどのキャラもいい性格をしている。ぱっと見一番まともそうなかすみさんですら、何やらあかねのことは根はいい子だけど乱暴者と、悪気なくズバッというあたりが実によいキャラしています。
あかねも、裸を見られてキャーの前に妙に冷静な時間があったり、叫びまわりながらも結局石灯篭を外して殴りかかろうとしていたり、彼女らしいパワーあふれる描写もきっちりされていてよい。
なびきについては、お金にがめついところはまだまだ出ていないタイミングなので、少し性格きつめのお姉さんといった感じで収まっていますが、ここからそういったキャラの癖が出てくるのも楽しみです。
よい性格と言えば、1話のらんまは知らない家に招かれたという立場もあってか、割と殊勝なところもあったんだなとちらっと思い返す。らんま本人もなかなか図々しい性格をしている印象がありましたが、まだまだそういった面は出きってはいないようです。この辺は、あかねとの喧嘩を通じてよく出てくる感じもしますし、ここからの展開が楽しみです。
色々と気になる先の展開
まず一番気になるのは、短髪のあかねの描写がOPやEDにはないあたり。いずれ衝撃の断髪の展開が待っているはずですが、OPやEDでは長髪のあかねのみが描かれており、この あたりは2クール目入るタイミング辺りになるのかもしれません。他には、久能先輩、黒薔薇の小太刀、良牙、シャンプーあたりの姿はOPでも見られますが、ムースやうっちゃん、そしてある意味今アニメ化するうえで最大の問題となりそうな八宝斎の姿はまだなし、ということで1クール目範囲では登場しないのかも。そもそも2クールアニメなのかも知らないのですが、このあたりのキャラクターがいつごろ出てくるのかも楽しみです。
しかし、OPのラストにらんまとあかね二人が並んで走っているところに、最後各々思い思いのポーズを取ってキャラクター勢ぞろいとなるのは、賑やかな印象の強い本作っぽいカットでとてもよいですね。そんな賑やかさを前面に押し出したOPに反して、EDの方はらんまとあかね、二人の不器用な気持ちの甘酸っぱい雰囲気になっているのも、この作品の二つの側面をきっちり描いているようでよい感じでした。
そういえば、予告のPVなんかでは、らんまとあかねの二人が天道道場の前で背中を押され顔を寄せ合いムッとするシーンがありました。ここは、旧アニメでは、番組冒頭に毎度見ていたシーンもだったような気がしますが、1話やOPの中では登場せず。このあたりの映像もどのあたりで使われるのか気になるところです。
旧作アニメの雰囲気や、原作の空気をしっかり感じさせながらも、全体的に令和の作品っぽくまとめている感じがしてなかなかよさそうなアニメ化。今後のお話も楽しみです。
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