2025年1月15日配信開始、週刊少年サンデー2025年7号で連載された龍と苺223話『本戦トーナメント』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
本戦トーナメント
アッコの正体
作中2125年の元旦のお参りから始まった今回の話。何やら賽銭箱に入れているお金の金額が現代より10倍ほど大きくなっており、以前もちらっと触れていたように大きく物価が上昇している様子。これだけ色々進んだ時代でも、電子通貨でのお賽銭とはならずにお金を投げ込んでいるんだなとちらっと思っていたのですが、その後の苺ちゃんたちのお賽銭周りで効果がすでにお賽銭位でしか使われなくなっているといった話が拾われていました。
何やらすっかり三人セットが当たり前のようになってきた苺ちゃん一行、改めて思うとこの年齢の苺ちゃんに藍田はと普通に話しかけているのがすごいなと思う。この二人の出会いやこれまでの関係までの話なんかもちょっと気になってしまいます。
そんな苺ちゃんですが、2125年になっても神様にお祈りすんのねえといった話ぶりを見ていると、今回ラストにも合った通り、本当に60年間を打倒AIに向けてひたすらに将棋に捧げてきたことが伺える。いよいよ対AIの竜王戦本戦がスタート。
全く期待されていない
苺ちゃんのAIへの挑戦がいよいよ始まる。その対局は、いつもよりもカメラが多いとのことですが、それでも思ったほどではない。対戦相手のイケダ社のAIロボット。ひとまず上座を譲り、苺ちゃんを尊重しているようには見える。
しかし、藍田先生が相手だとは思っていなかったとはいえ、その後にきっちり予定を用意しているAI開発の責任者の本田は、もはや苺ちゃんが負けることは規定事項として扱っている。
AIの開発者も、世間の人も。誰一人として勝ちを考えていないどころか、期待すらしていない苺ちゃんの勝利へ向けた戦いのスタートといった感じがするお話でした。しかし、本気で向かうが故に話かける苺ちゃんですが、ラストのロボットの対応にはちょっと笑ってしまいました。
コメント