2023年夏に放送開始した『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』アニメ 2話『東京府士族・明神弥彦』の感想文です。
原作既読なので作品全体に関するネタバレもある感想。原作未読のままアニメで初めて触れる方は注意してください。
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚
和月伸宏により、週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画作品。過去にも一度アニメ化されていますが、今回再アニメ化となるようです。
幕末、人斬り抜刀斎として数多の命を奪った剣客、緋村剣心。明治維新後、彼は人を殺さぬ刀『逆刃刀』をもち、『不殺』の誓いを胸に流浪人としてさまよう。神谷薫や仲間たちとの出会い、過去の因縁に触れる中で、己が過去へと向き合い新たな時代での生き方を考えていくことになる。
ちなみに、現在ジャンプSQにて、本編の直接の続編にあたる『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』を連載中。瀬田 宗次郎や、新月村の少年、石動雷十太の弟子であった弥彦のライバルの由太郎など、原作に登場した様々なキャラクターも再登場している作品です。
2話『東京府士族・明神弥彦』感想
剣心の見た目詐欺
先週触れられなくて、個人的には気になっていた剣心の見た目絡みの会話。「その見た目で28歳!?」に対して、「30すぎならいいでござるか。」ときちんと今週冒頭で回収。
弥彦
ということで、今週はサブタイトルにもあった通り、弥彦登場回。声は旧作よりも結構かわいい感じが強めか。薫にブス!と言って逃げたり、「すられたものは仕方ないでござるよ。」と童と呼び財布を返す剣心に食って掛かるあたり、原作進んだ後のなつき具合からは想像つかないぐらいすれている感じも懐かしい。
相変わらずかわいい薫殿ですが、やはり、剣心以外の男衆が出てくると原作らしさというか、気の強いところがよく出ていてこれはこれで可愛いです。
とはいえ、今週はあくまで弥彦登場と、弥彦絡みの問題が提示されるだけ、本格的な解決は次回で行われる様子。てっきり今週で解決まで行くのかと思っていたので、結構贅沢な尺の取り方をしています。
今週ラストでは、道に落ちたおばあちゃんの財布をきちんと返して、士族としての矜持を改めて胸に秘め、ヤクザとの縁を切ろうと動き次回へ続く。
剣客警官隊
今週メインのお話となったのは、剣客警官隊と維新志士関連。ある意味、剣心のルーツにも関わる話となっていました。
剣心の過去については、何か聞きたげな薫殿でしたが、「語りたい過去の一つ二つあってはおかしくない」といった手前、聞けない。もどかしそうな感じ。
前回に引き続き、町の中で堂々と刀を持っている剣心は、廃刀令違反者として警官に追われてしまう。大事にする気はないとはいえ、剣心に逃げ切れられずに追い詰めはした警官たち結構頑張っているような気もする。
かくして、そこにやってくるのが、暴れ者ぞろいで隊長が薩摩の維新志士である剣客警官隊の宇治木。
人を切ることに喜びを感じているタイプのキャラクターで、刀舐めるやつ久々に見た。かくして、戦うも剣心には全くかなわず終わってしまいました。
剣心の過去
維新志士を守るために人斬りを続けていた剣心。その事情を知る山縣有朋。ちなみに、日本史においては、のちに内閣総理大臣にまでなった人物です。新時代明治のため、多くの維新志士たちの命を救った英雄を帝国陸軍の大幹部に迎えたい。として、誘われるも剣心には、目の前にいる人たちを守りたいと断られてしまう。
剣心も、山県さんと話す時は、ござる語尾を使わずに話しており、昔馴染みに本心で対応しているというのが分かった。こういう細かい部分は改めて見てみるとよくわかりますね。
感想まとめ
一度見ていたとはいえ、事情を知ったうえで改めて見てみるとわかる描写も結構あるなという感じがしました。てっきり今週で事件解決まで行くかと思っていましたが、次回に引き。かなり丁寧にアニメ化するようです。作画なども安定していて見やすく今後も楽しみな作品です。
ちなみに東京府という名称については、明治時代以降の東京の呼び名で、1943年(昭和18年)7月1日に、現在の良く知られている東京都に変更されたようです。
第三話『活心流・再始動』
弥彦絡みの話が来週終わり、「活心流・再始動」とのことで門下生に迎えるところで締めか。そうなると、左之助登場は再来週の4話といった感じになりそうです。
ちなみに、原作漫画では4話でのサブタイトルとなります。
AmazonPrimeで最速配信
2023年版『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』の新アニメについては、PrimeVideoにてネット最速の配信がされ、テレビ放送の翌日金曜正午に更新されるようです。
見返したい方、見逃した方などはAmazonPrimeにて見てみるとよいかもしれません。
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