2023年秋に放送開始した監督：青木弘安によるアニメ『BULLBUSTER ブルバスター』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
BULLBUSTER ブルバスター
若き技術者・沖野は新型ロボ＝ブルバスターを携え、害獣駆除会社・波止工業に出向。その矢先、龍眼島に謎の生物『巨獣』が出現！赴任早々、命を懸けた戦闘に駆り出される。
しかし、波止工業には経済的な問題も付きまとい、ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、波止に未来は訪れるのか！？
ブルバスター 01
ブルバスターの原作となるノベル作品。一巻の表紙は沖野ではなく、アルミさんなことにちょっと驚く。3巻まで発売されているようなので、気になる方は読まれてみるとよいかもしれません。
金がない！船もない！？起死回生の一手は「波止ブランド化計画」？
波止工業HPトラブル
前回何やら不穏な感じを予告で出していましたが、お酒の場に飛び込んでくる片岡さん。
データの行き違い、送るべきデータを間違え、巨獣の映像をHPにて公開してしまったとのこと。
前回、ずっと気になっていた、これだけ隠しているものを外に見せてしまっていいのか？という点は、このあたりで回収。やはり問題があったようです。
守秘義務の件は、契約書に記載されていましたが、契約時緊急事態だったのもあり、説明が不足していた。その点で、注意不足だったのはありますが、根本的には、仕事としてのミスという事か。
誤りに行った社長と片岡さんでしたが、親会社の塩田化学は、フェイク映像という情報を広めた対応をほめ、危機管理部門も問題はないという回答としたと答える。しかし、その裏で危機管理部門が血眼になっているシーンをちらりと映しており、どちらかというと、会社としても事態を大事にしたくなかったため、あえてそういう回答をしているのかも。単に上は下の苦労を知らないというだけかもしれませんが。
すっかり意気消沈の沖野
今回やらかしてしまった沖野は、退職まで考えるほどに悩んでしまう。
本来内向的だけど、仕事をきっかけに明るくふるまって頑張っていたらとんとん拍子に成功。今回のブルバスターの件を任されるに至ったとのことでした。軽く言いましたが、すさまじく努力もしたんだろうなという感じでこういうのは結構好き。しかし、それをやめるという沖野に対して、好きなものをそんな簡単にやめられるのか？という武藤さんの言葉、それがパチンコに根差しているあたりも結構好き。
ただ、ちょっと思ったのは、沖野のロボットを好きな部分や、本来は内向的だけど明るくふるまっていた部分なんかは、この話をやる前に、もう少し描写しておいた方が見ている方からしても感じやすかったんじゃないかなという気もしました。
住民の要望による事実の隠蔽
なぜ、そもそも巨獣の件を外に報告して自衛隊を呼ばないのかという点は、ずっと疑問でしたが今回それに対する回答があり。
国の対応となってしまうと、大規模な調査が行われ、それに伴って戻る場所がなくなるという故郷としての問題。
しかし、すでに被害者も出てしまっている事件で、いつまでもそうしているというのはなかなか厳しい面もあるのではないかという気もする。
島民からは、お金をもらってその契約で仕事をしている様子で、その説明会に参加するも、何も説明できず、住民からただ非難を受けるだけとなってしまう社長。
そういえば、親会社の塩田化学は、この住民との契約や、町からの助成金？などを目当てとしてもうけを出そうとしているようですが、長期的に見た場合、巨獣が退治されてしまえばそこで契約終了となりそうですが、果たしてそこに本当に儲かるという判断が下しているのかはちょっと悩ましい気もします。
巨獣とガス
巨獣とガス、龍眼島の二つの問題。てっきり、ガスから巨獣が生まれているのかと思っていたが、逆なのではないかという社長のカン。
ガスの中には成分不明の未知の要素があるという点から思いついたようです。それをきっかけに巨獣退治へ新たに気持ちを向ける社長。
今回ラスト、新たに出現した巨獣は、ちょっと小型。1話でちらっと姿を見せた巨獣かな。この巨獣を撃つことができないアルミさん、そして、アルミさんの家、ラストにちらっと映る、シロという犬小屋。
この小型の巨獣の姿もどこか犬らしいシルエットをしており、まさか犬が巨獣に変化している可能性が示されました。これが事実だと社長のカンも外れていたことになりますが、果たしてどうなのかといった感じ。
しかし、今回この島で塩田化学の海水を淡水にするプラントの話などもありました、この妙な事態塩田化学が関わっているなんてこともありそうかも。調査が異常に遅かったりもあり、塩田化学が胡散臭い。
ED合間に挟まる次回のシーンでは、ブルバスターが活躍。かなり気合を入れて今回の巨獣を追うようです。生け捕りにできれば、という話が前回ありましたし、今回登場の小型の個体を捕まえることができるかという勝負になるのかもしれません。
Leminoで配信
ネットでの配信はDocomoのサービスLemino独占となっているようです。3話も無料で視聴できるようなので、気になっていたけど見逃していた方はこちらから見てみるとよいかもしれません。
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