2023年7月8日に放送開始した円谷プロダクション、監督田口清隆による製作の2023年の新ウルトラマン『ウルトラマンブレーザー』。第16話『恐怖は地底より』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
16話『恐怖は地底より』感想
モグージョン
地面に空いた大穴、ピカピカと輝くその大穴を見つめる作業員たちが何やら被害にあっている。それぞれが怪獣を見たといいますが、みんなそれぞれ違う答え。蠍のしっぽ。タコ。それぞれバラバラの解答。そのせいで、怪獣の想像図がすさまじいことに。この辺の答えの図、タッコングやツインテールなんかの怪獣っぽさがありました。
そんな中、副隊長が見たのは穴の中で動いていた赤黒くておぞましいおはぎ。おはぎが苦手というのは置いておいておいても、確かに映像で見えたものはうごめいていてちょっと怖かったです。
要するに人の恐怖を幻覚として見せる怪獣だったようです。
実際のところ出てきたのは、割と動物っぽさもあり、可愛さも感じられるデザイン。名前もモグラとイリュージョンを合わせたようなモグージョンと命名されこっちも可愛いげがある。しかし、その実態は幻覚で人や動物を動けなくし捕食するというなかなかえぐいもの。
さらにウルトラマンブレーザーとの戦いでは、腕は伸び、トサカは回転しチェーンソーのようになるなかなかギミックが豊富。さらに、幻覚対策にあえて目を閉じたブレーザーに対して、静かに忍び寄ったり、ビルを武器にして殴りかかるなど、そもそも幻覚を使って人を惑わすという能力からしても、なかなか賢い怪獣といった印象も強い強敵でした。
最終的には、幻覚を乗り越えたエミとアースガロンの支援により体勢を立て直したブレーザーのチルナイトソードの前に敗れる。チルナイトソード本当に強いですね。
イーゴイス
AI対話システム、イーゴイス。アースガロンへ導入される新システム。
アースガロンのAIと対話することで、エミ隊員での単独での出撃すら成功させる優秀なシステム。
そういえば、ヤスノブ隊員の恐怖の対象として出てきたカナン星人も機械の気持ちを操る宇宙人だったのをちょっと思い出す。
カナン星人による機械の反乱の際は、AIも何も関係なく機械なら何でも反抗してもはや、付喪神か?といった様相の感じでしたが、このAIはその時のヤスノブの声にこたえてくれたものなのでしょうか。
今回の対応を見ているととても誠実かつ、ヤスノブの事を大切に思っていそうな感じでしたが、声が石田彰というだけで、ちょっと胡散臭く感じてしまうのは、アニメやら特撮やら見ているとついてしまう悪い癖だなと思う。
それぞれが恐れたもの
モグージョンによる幻覚によって登場したそれぞれの隊員が恐れたもの。タガヌラーは、アンリ隊員の虫嫌い+実際の戦闘経験からのトラウマ、カナン成人は、機械による反乱という一番嫌な思い出からのものとわかりやすい。副隊長のおはぎについては、それぞれ好みがあるよねという感じ。そして、ゲント隊長が見た、壊れかけアースガロンについては、今回のお話のラストで語られ、作戦失敗の象徴でした。
そんな中、エミ隊員が見たのは自分自身の幻覚。これは一体何を意味するのかというのが気になるところ。エミが自分を恐れていたものだけは、結局SKaRDメンバーには伝わっていないというのも、今後のお話で拾うための伏線という感じもあります。
次回:特別総集編第二回
ブレーザー電磁絵巻、観察する者の正体は?とのことで次回は久しぶりの総集編。そうえいば、前回の総集編ぽかった『スカードノクターン』については、改めて思うと正式なナンバリングのお話なんですね。次元の狭間というワードもちらりと登場し、次の異星人絡みのお話なんかもあるのかもしれません。
ウルトラマンブレーザー
世界的な怪獣災害の発生を受けて、世界各国が地球内外の怪獣や地球外生命体に対処すべく1966年に地球防衛隊『GGF(Global Gardian Force)』を設立。
ある夜出現した宇宙怪獣『バサンガ』の出現に対し、ヒルマ・ゲント率いる特殊部隊は、絶体絶命の危機に陥る。その時現れた未確認大型宇宙人『ウルトラマン』と出会う。ウルトラマンブレーザーとなったゲント隊長は新設組織『SKaRD(スカード)』に配属された個性豊かな隊員たちと共に、新たな戦いの日々へと向かうことになる。
見逃し・配信情報
Youtube『ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.』にて見逃し配信が行われているようなので、気になる部分は見返すことも可能。
さらに、AmazonPrimeVideoでも過去のエピソードを配信中。
TwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段動画配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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