2024年冬に放送開始の作品、原作:フォビドゥン澁川、監督:芦名みのるによる『スナックバス江』1話『Let’s Stay Together(ようこそバス江へ)/I Ain’t Gonna Stand For It(好みはそれぞれ)/God’s Gift To The World(男って……)』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
1話感想
原作はちらちら読んだことがあり、アニメ化と聞いたとき、最初はネットとかで流れるショートアニメ的なものが来るのかなと思っていました。それが、30分尺のアニメと聞いて果たしてどんなものができるのかとちょっと怖いもの見たさ感もありつつの視聴。
何となくこの手のギャグアニメは、まくしたてるような早口で流していくイメージがありましたが、割とゆったりとした会話劇といった感じ。当然スナックでの会話劇という事で、大きく絵が動くことはないですが、それでも自然に動いているキャラクターにより、より原作の雰囲気がわかるといった感じで面白い。
ギャグについても、原作そのままでありながらも、声がついたことでより雰囲気が出ていました。
特に、今回初めてスナックバス江に来店した山田のくだりについては、どことなく異色なスナック店員と、その常連さんに囲まれてそこはかとなく困惑している空気が演技からしっかり感じられて笑ってしまいました。
ママの言っていたバブ味を感じてオギャリにきたとかは連載されていたころの時代も感じる。
様々な話題が尽きずに並んできましたが、今回はちょうどいい感じの悩みをお願いの流れがよかったです。山田に相談を求めたはずなのに、なぜか逆に、色々無茶ぶりをされる。挙句最後出てくるのは明美ちゃんの元カレ借金という重い話題。思わず黙り込む二人の姿に笑ってしまいました。
後半は、森田とのお話。タツ兄相手をしている時とは、明美ちゃんのノリも結構変わって、それぞれの客に合わせ対応となっているようなのが細かい。
森田の道具とエロを結びつけるトークを続けさせる、ふむ、続けろ。といった感じの会話をつなぐ流れも絶妙な間といった感じでくすっと笑ってしまいました。
最後の最後、明美ちゃんに言われるがままに一万円をするっと出そうとする森田からの、カラオケ開始かと思いきや、そのまま自然にEDには流石に耐えられず笑ってしまいました。
原作の雰囲気をゆったりとした会話劇にまとめていて面白かったです。あまり細かいことを考えずに気軽に流す感じで見るとよさそうな作品でした。
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