2024年2月12日配信開始、週刊少年ジャンプ024年11号で連載開始した漫画『超巡!超条先輩』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
超巡!超条先輩
『左門くんはサモナー』の沼駿が描く超能力ポリスコメディー以前読み切りで掲載されていたのが印象に残っていた作品です。
超能力者の巡査長『超条巡』の元に、新たなバディ『一本気直』が新たに配属、そこから始まる二人のドタバタコメディといった感じで物語が始まる。
基本読心術で心を読んでくる超条巡。登場すれば頭の中をのぞいてくることから罵声が飛び交う姿はこれが主人公か?と思わせながらも、かっこよく登場したところで、この流れをやられるとどうしても笑ってしまう。
超能力でなんでもできる故の嫌な人という面を見せながらも、なんだかんだ子供に罵倒されながら一緒に遊んで仲良くしているあたりは、根っこの人の好さのようなものを感じさせるのがよかったです。ヨーヨーを超能力で再回転させるホビーアニメのような力を見せつけるあたりは笑ってしまいました。
基本的には、超能力で何でもできる、超条巡を基本としたギャグといった感じなのですが。柔道が得意な一本気の『奥襟』を取れれば投げられるという一点で超能力ネタに負けないキャラクター性を見せているのは好きなところです。最後の、読心しようが『投』の一文字で一切の意味がなく投げられていたりと、その柔道ゴリラとまで呼ばれるパワーが今後もどう生かされていくのか楽しみ。
細かいネタで言うと、一本木の実家のピンチにやってくるのが、冒頭パスワードを教えていた酔っ払いだったあたりは、縞縞ネクタイで予想がつき、わかっていてもいざ画面に出てくると笑ってしまう。
ギャグのテンポも子気味いいのですが、何より一本木さんが可愛いのがいいですね。ただ、ネットでよくあるホビーネタ・漫画パロのようなネタがちょっと古いあたりは好みがわかれるかもしれないなと思いました。
1話は読み切りの際のお話の拡大版といった感じがありましたので、今後どんな風に話を広げていくのか楽しみな作品です。
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