2024年4月3日配信開始、週刊少年サンデー2024年20号で連載された龍と苺187話『天才の血筋』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
龍と苺 天才の血筋
前回100年前の子孫にあたるキャラクターらしき要素が少しずつ明かされ、そんな中ラストに登場した斎藤のひ孫にあたるノブと呼ばれているキャラクターが登場。今回はその正体が明かされましたが、やはり、斎藤漣のひ孫だったようです。
そこまでは正直わかりきっていた話なのでさほど驚くこともなかったのですが、今回驚いたのはその本名、『斎藤高貴な花(ブルールノーブル)』、100年後のネーミングセンスは、今のキラキラネーム的な名前が当たり前になっているんだなと、前回まで思っていたところにさらに一段ぶっ飛んだ名前の登場。一瞬、これは名前?と困惑しながらも改めてしっかり読んでみると、やはりしっかり名前でした。完全に頭の中にノブという名前が入っているところに来た、フルールノーブル。確かに略せばノブですが、ノブからこの名前が出てくるとは思いませんでした。
このノブ君、斎藤漣とは異なり、割と素直そうな子かと思いきや、史上最強は自分のひいおじいちゃんであることを譲らない点で、苺と言い合いに。昔なら苺ちゃんも熱くなっていそうなシーンでしたが、割と冷静に流しているあたり、やはり100年前よりもずっと成長しているようです。
そして、今回もう一人明確にひ孫であることが明かされたのは、前回苗字が一緒であると判明した、山野辺ミク。
今回の話では、ひ孫と才能という話が出るたびに、目線を下げていたシーンが少しずつ挟まれ、コンプレックスとなっている点を丁寧に描いているのが印象的でした。
かつて、100年後まで名の残る棋士となることを目標としていた彼、実際に歴史に残ったのは藍田苺とそのライバルとなった斎藤漣。しかし、そんな中でも藍田苺本人からすれば、最大の壁として記憶に残っていたのは山野辺だったというのは、ここまでの話を知っている身からしてもグッとくるシーンでした。
次回、斎藤ミクに絡んだ話となるようで、ひ孫絡みの話の整理も終わりそう。そろそろ、100年後の苺ちゃんの正体について何かしら情報が出てくるのでしょうか。
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