2024年4月15日配信開始、週刊少年ジャンプ2024年20号で連載開始、『新宿スワン』、『東京卍リベンジャーズ』で知られる、和久井健による新作漫画『願いのアストロ』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
願いのアストロ
極道の遺言、世剣ヒバルと、世剣テラス、という実績のない二人が後継者として指名される中で、生生しい跡目争いが繰り広げられそうな中、地上に降り注いだ流星群により世界が一変するといったお話。
跡目争いパートでは、妙にファンタジーっぽい弾丸と、お守りのアクセサリーがちょっと話の流れに違和感を覚えさせましたが、最終的にそれが、世剣ヒバルと世剣テラス二人の力となる。あくまで流星群の効果によって得た力という感じもあるので、このアクセサリー自体は、あくまで象徴的なもので得た力とは関係がないのかも。
正直、序盤の極道による跡目争いのお話は、いまいち興味が引かれずに見ていたのですが、冒頭ちらっと触れていた流星群落下からの流れは、物語の始まりを感じさせる内容でよかったです。
一瞬で東京が壊滅。そんな中。様々な力に覚醒した人々の登場。メインのキャラクターだけではなく、背景にいるようなキャラクターも、某ゴム人間(今はゴムではない)のように腕が伸びていたり、腕から火を出していたり、立てるようになっていたりと、それぞれ能力を目覚めさせているのはなかなか面白そうです。
ガスコンロを前にして火を生み出していたり、立てなかった人が立てるようになっていたりと、その時その時の誰かの願いが、力を発現させる鍵となっているのかなとも思いました。タイトルの願いのアストロもこの辺に関係していそうです。
もはや、地上波めちゃくちゃ裏稼業がどうなと言ってられる状況でもないかもしれませんが、世間が荒れているときほど、極道のような既存のルールに縛られていない人が力を発揮しやすくなることも考えられる。次回以降の展開が気になる作品となりました。
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