2024年4月24日配信開始、週刊少年サンデー2024年22・23合併号より新連載となったハローワークモンスターズ1話『2人と一匹(?)の街づくり』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
ハローワークモンスターズ
今週は、最終回を迎える作品も多くちょっと寂しい気持ちもある中での新連載。勇者が魔王を打ち倒し、平和になった世界で勇者の息子が、残された魔族のために町を発展させていくというお話。色々な漫画が乗るサンデーでも、ちょっと珍しい毛色の作品で興味を惹かれ、展開も面白く、先のお話が気になる作品でした。
主人公のスタンは、勇者の息子でありながら魔力がないとのことで、その件で扱いが悪いなんてこともあるのかと思っていましたが、思ったよりも人間自体も優しい世界。とはいえ、これが魔物相手となるとまた話が変わってくることもありそうで、魔物に対してどのように人間が接してくるのかというのも気になるところ。見た目だけならただの怪物にしか見えない魔物もおり、人間との交流は一筋縄ではいかなそうな感じもあります。
今回のお話では、自分自身が周りの役に立てていないことが、今回のオークが街に居ついてくれなかった理由を察するカギとなり、そこから魔物一人一人が役割を持てるように仕事を斡旋するというここからの本筋に繋がっていくという流れは丁寧でよかったです。ハローワークという名称は、ちょっとファンタジーな世界では少し唐突感はありましたが、タイトルと合わせて作品の雰囲気を伝えやすくするためには必要だったのかもしれません。
さて肝心の今回の職探しエピソードは、オークたちの気持ちの問題という面が大きく、仕事自体を見つけることはさほど苦労していませんでしたが、次回職探しをするだろうドラゴンなんかは、そもそもその体格ゆえに仕事を見つけるのが大変と、本格的に苦労しそうで、どのように解決するのか楽しみです。
今後のお話で気になるのは、元魔王総司令官であったとされるハイムさんの過去。何やら魔王が打ち倒されたのであろうシーンでは、勇者と共に立っており、勇者と会話もしている様子。今の柔らかい表情とはうってかわり、するどい視線を勇者に向けているハイムさん。魔王により魔物達が洗脳されていたことに気付き、勇者と共に戦ったのか、それとも何かほかに理由があるのか、彼の過去について気になるところです。
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