2024年4月3日配信開始、週刊少年サンデー2024年22・23合併号で連載された龍と苺189話『竜王戦6組ランキング戦再び』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
竜王戦6組ランキング戦再び
藍田苺を名乗る苺ちゃんに対して、険悪な雰囲気のまま始まった竜王戦6組1回戦。いきなりの藍田苺の弟子宣言は何事かと思いきや、まさかの魂の弟子とのことで、流石の苺ちゃんも面白い奴となっており、ちょっと笑ってしまう。とはいえ、試合の流れについては、案の定というか、もはやあまり疑う事もなかった展開で終了。
今回の話の中で気になったのは、苺ちゃんが竜王になってからの100年間の歴史の中で登場した、新しい戦法まできっちりと学習しているという事。ここ最近の将棋界で何が起きていたのか、といったことに関しては他の人に尋ねて状況を把握していた苺ちゃんでしたが、『頭の歩付き』、『玉飛重ね』など、ここ100年で新たに開発された戦法については学んできているようで、このあたりの知識のずれも、今の苺ちゃんに関係しているのかもしれません。
しかし、今回はさらっと『ホログラムで顔を変えるだけなら簡単』的な話がされており、これまで苺ちゃんの顔そっくりな件については流されてた理由もはっきりと明かされる。そうなると、見た目だけ若い姿に変え、何らかの理由で年を取らなくなった本人(こういく書き方をするとトニカクカワイイっぽい)の可能性もありうると、また100年後の藍田苺の事情が混沌としてきました。
その裏で、前回のひいおじいちゃんにあたる山野辺の実力を藍田苺から知らされ、山野辺ミクが自信を付け実力を発揮できるようになっていたりというのは、さりげない話ですがよい展開でした。
どうでもいい話ですが、どうにも前の話から、ベリ子や今回の相手の領国のネクタイのデザインが気になってしょうがないです。今回、二人の間に一人まともなネクタイをしている人が挟まったことで、未来人のセンスではなく、単に個人のセンスの問題なのかなと思いましたが、その後もなかなか独創的なネクタイをした人物がちらっと映っているあたり、やはり未来のセンスなのでしょうか。
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