SILENT HILL: Ascension(サイレントヒル アセンション)
サイレントヒルの世界観によるCGドラマ。視聴者による選択が物語が変化するインタラクティブドラマとなっている作品。自分のアバターを作中に登場させることも可能。スマートフォン、PCで無料で視聴が可能。
選択肢への投票によりキャラクターのパラメーターやシナリオが変化し、QTEによるミニゲームによってキャラクターの生き死にまで決まってくる視聴者が物語に干渉して物語を作っていく作品となるようです。
第109回 母の選択感想となります。ネタバレを含みますので注意してください。
母の選択
母の選択
叫び声が聞こえたといってやってくるレオ。
アストリッドは、レオとともにやってきた町の人々と対面。
当然、子供を渡せとしてくる町の人々でしたが、誰も傷つけるつもりもなく、息子も傷つけさせないと、毅然と言い放つ。
そんな中、再び赤い霧の中に巻き込まれるアストリッド。近づく炎の怪物と対面することに。
アストリッドの運命
怪物が近づく赤い霧の中、アストリッド以外誰もいない空間に響くイングリッドの声。
貴方たちが強くなってほしかったから暴力を振るったというイングリッドに対して、ただ母親でいてほしかったとするアストリッド。イングリッドと重なる炎の怪物。パパが教えてくれた通りに、銃を構え撃ち抜く。
アストリッドの中にある罪の象徴であるイングリッドと対面することが、彼女自身の罪と向き合い、それを克服するという話だったのかもしれません。
レイチェルの運命
吊るされた怪物を見るレイチェル。赤い霧の中の製鉄所。奥に倒れるフェイス。
自分自身が災厄の原因で、罪を犯したから、災厄が発生したと自らの罪を理解。怪物の横をすれ違い、ナイフを手にし怪物を突き刺すレイチェル。切りつけられた怪物はその場に倒れる。
最後は、フェイスと抱き合い終了。
レイチェルもあまり良い終わり方がするとは思っていなかったので、ここから怪物の反撃があるのかと思いましたが、ひとまずは平和に終了となりました。
エピローグ アストリッド
キッチンで一人調理をするアストリッド。帰ってくるハウゲン。何やらいちゃつきそうな空気の中、やってきたオーソン、おなかすいたよとのことでキッチンに。なぜか、キッチンにはレオもいて、側にはカールとエヴァの写真らしきものもあり。そして、そこにやってくるブリット。すべて終わったとするも、これが続くかどうかは自分次第と話が終わりに向かう。
心配いらないわとうアストリッドでしたが、一瞬窓の外が赤く染まる。果たして本当にすべてが終わったのか。それでも、ひとまずはアストリッドは平和な日常に戻れたようです。
最後一緒に動いていたメンバー勢ぞろいといった感じで、カールを除けばハッピーエンドといった感じの終わり方。やはり選択肢次第では、ここにカールが残っていたこともあったのでしょうか。
エピローグ レイチェル
無事生き残ることには成功したレイチェルでしたが、エリックは死に、誰もいない状況でのラスト。
レイチェルと、フェイスは怪物の事を忘れ生きていこうとする。
写真を一瞥し、二人で外に向かおうとするも、彼らが抜けた扉は赤く染まる。
コレクター
何やら扉に鍵を指す怪物。今回差したのは2本。それぞれトビーとエリックの死のシーンが重なっており、作中死んだ人数がそのまま鍵の数となっている様子。
度々登場していた謎の男の扉も赤く光り、扉と怪物が鍵を指した扉がつながっている様子。意味深な映像ですが、他の展開次第では、まだ何かあったのかもしれません。ありそうなのは、全滅エンドを迎えた場合。鍵が開き男の元にも怪物がやっていくのかも。逆に、全員生存で来ていたら何か違う展開がったのでしょうか。
最終話・全体の感想
ひとまずアストリッドはハッピーエンド、レイチェルに関してはビターエンドといった感じの終わり方となりました。
2023年11月から続いてきたサイレントヒルアセンション、正直途中から翻訳は怪しくなり、急にお休みと言って一月ほど放置され、パソコンのブラウザで見ているとアナウンスも入らずと、面白そうな題材の割に、だいぶ扱い方を失敗していたなと思ってしまう作品。
キャラクターの命運に関わるとてもつまらないミニゲームが多数用意れていたり、リアルタイムで見るとよくわからないQTEパートがあったりと、むしろない方がマシだったんじゃないかと思ってしまう要素も多い。このあたりは、もう最初の方からずっと触らずにいました。
お話の方も全体的に冗長気味で、その割に話が進むときは、急展開といった感じで見ていて頭の中に?が一杯浮かぶことも多かったです。話の不満点という意味では、急に無意味なラブロマンスを突っ込むというか、突然欲情しだす人たちが多かったのは、正直意味不明でした。
また最初に登場し、中盤一瞬だけ現れたのち、最後に意味深なことだけ言って結局何の役にも立たなかったあの男は一体何だったんでしょうか。ゲーム的な根幹にも関わっていそうな空気こそ出していますが、果たして選択の結果によっては彼にも何か役割があったのか。キャラクターが皆死亡していたら、扉が開き彼が襲われそうな空気がありましたが、それでどうなの?といった感じもあり、よくわからないキャラクターでした。
話の肝のプレイヤーの投票による話の変化は、いまいち本編中は投票によって何が変わったのかわかりにくかったですが、最後まで見てみると割と大きく話が動いていたのかなという気がする。レイチェルサイドで言うなら、トビーの生死、カールが逃げずに残ったケース、なんかもあったのかもしれず、そうなっていると、今の展開もだいぶ変わっていたのかなという気がします。このあたりは、次回更新から再度投票を交えながら、if展開も見れる形になるとのことで、気になる方はそちらを見てみるとよいかもしれません。
正直、良くここまで見続けたなと思うぐらいには、全体的にお話はとても残念。それでもアストリッドの話は、ひとまず平和に終わってよかったです。
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