2024年春に放送開始の作品、監督水島努、シリーズ構成:横手美智子、キャラクターデザイン:西田亜沙子による『終末トレインどこへいく?』5話『骨にされてしまいます』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
5話『骨にされてしまいます』
稲荷山公園駅
街が一度膨張を続け、最終的に縮んでしまった稲荷山公園駅、そんな小人たちの町に大きな人がやってきたせいで支配されてしまったという状況。稲荷山市は、元々はドクターの元なんとか生活基盤を整えることに成功していましたが、ボスの襲来と支配により、上等稲荷山市民、下等稲荷山市民に分けられてしまったとのことで、ちょっとしたディストピアのような街になってしまっていた様子。
下級稲荷山市民の掃除担当の女性の協力をちょっと力技で受け、縛られた二人はヘリから脱出、ドクターの救出に向かう事になりました。
しかし、以前から思っていましたが、この作品会話と話の進み方のテンポがすごい早い時があって、びっくりしますね。ドクターの居場所を調べるあたりから潜入までの流れがすごい勢いでちょっと笑ってしまいました。
今回のサブタイトルにもなっている、「骨にされてしまいます。」という言葉については、何やら町の人々も口走っており、てっきり何かあるのかと思っていましたが、ただの脅し文句だった様子。
ボスについても、7G事件の関係者だったり、池袋絡みの人なのかと思いましたが、あくまで基地にあこがれただけの男性とのこと。女子高生ですら銃が聞かないあの状況、おそらく彼が来た後に作っただろう睡眠ガスさえなければ、一人でも制圧は簡単だったのかも。
そういえば、ゲームを動かすための電気を発電させるために、何やら自転車をこがせていましたが、駅のレールからエネルギーが来ることは知らなかったのか、はたまた、それだけでは賄いきれなかった故なのか。吾野でも、かなり電気事情は厳しそうだったので、電気が不足していたというのが一番ありそうか。
ともあれ、さほど話の筋にはかかわらなかったボス、今回は離島に隔離とのこと。この世界での離島に隔離は、これまでやったことを考えると仕方ないとはいえ、なかなか手厳しい処置となりそうです。
7G世界では意識の持ちようが大事
善治郎さんとの交信、役に立ったのかと思いきや、何やら医者に見せてもどうしようもないとのことで、結局前回何を伝えたかったのかは謎。ドクターというのを医者と勘違いしていた故の、連絡ミスといった感じでしょうか。しかし、毎度大事な話になるあたりでふがふがに戻ってしまいどうしようもないですね。
今回二人の活躍で無事救い出すことのできたドクターは、7Gに関する研究に携わっており、さらに善治郎とも知り合いとのこと。少し間違えば彼女も頭に手術を受けていた間一髪といった状況だった様子。
7Gについて詳しいドクターの協力もあり、7Gは自分が思った形に変わるとのことで、きのこを抜かれたことでそれと同時に、自分の大事な物も抜けてしまったと思ってしまったため、晶もまた変わってしまったというのが今回の真相が判明。
きのこが抜けたので、大事な物も抜けたと思った晶に対して、きのこを食べさせれば戻るかもという発想は失敗。玲実により、晶の愛読書を食べさせることで、晶が元に戻るきっかけとなりました。
今回、7Gウェーブイレブン現象と説明されましたが、人の意識の持ち方が、肉体までも変えてしまう、とのこと。このあたりを考えると、吾野の人々が動物になるというのも、何かのきっかけで動物に変わった一人を見て、皆動物になると思い込んでしまったが故の現象なんて可能性もあるのかもしれません。
地図の♢模様の意味
地図では、今回の稲荷神社公園駅、は♢でマークが囲われており、何やら他の駅とは違う感じに描かれていました。果たして、この♢のマークにはどんな意味がったのでしょうか。ボスにより支配されており、接触すると今回のように危険があるという事を示し、通る際は注意が必要といった感じの意味だった可能性もありそうですが、今回だけだと何とも言い難い気もします。次の♢の駅『大泉学園』は、11個先の駅ということで、まだまだしばらく先となりそうです。
そして、もう一点気になるのは次の駅『武蔵藤沢』は○の中に何の図形も描かれていない駅というところ。既に人間が皆いなくなったことを示しているのか。はたまたほかに何か意味があるのか、気になるところです。
池袋まではあと21駅とまだまだ遠い旅。しかし、改めて今回池袋はやばいところという認識をボスも持っており、なかなか大変な旅となりそうです。
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