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ガールズバンドクライ 7話感想・評価『名前をつけてやる』

ガールズバンドクライ7話『名前をつけてやる』感想 アニメ
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2024年春に放送開始の作品、原作・企画・製作:東映アニメーション シリーズ構成:花田十輝 シリーズディレクター:酒井和男 オリジナルアニメ『ガールズバンドクライ』の7話『名前をつけてやる』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

7話 名前をつけてやる

仁菜の過去について

今回は、仁菜の姉が登場し仁菜の過去に何があったのかについての一端が語られました。家族との仲については、ちょっと不安のある描写が多い仁菜でしたが、今回その詳細が語られる。カリスマ教師である父親とは、仁菜が不登校になったことを、認められずきちんと向き合うことができなかったというのが、その大きな理由であった様子。

とはいえ、今回川崎に来てくれた姉については、仁菜についてもある程度理解を示しており、仲もよさそうでした。しかし、そんな仁菜がバンドをやり学業をおろそかにするという態度は、味方である姉であっても見過ごせないもの。その指摘が、今回仁菜を大きく動かす一つのきっかけとなったようでした。

長野でのライブ

今回の話でも、どこか距離を取っているような態度が見られた桃香さんでしたが、知り合いのライブに誘われたとのことで長野に突如向かう事に。何やらバンの運転も挟まりましたが、かなり怪しげな様子な桃香さんに変わって、ルパさんが運転になる流れにはちょっと笑う。

途中寄ったSAでは、何やら学生の修学旅行らしき集団とも遭遇。そこに対して、どうしても居心地の悪さを感じてしまう仁菜。水を買っていき、車で待っていた智との会話では、智とルパが音楽に本気で取り組む理由が逃げる場所がない事であったことを知る。ここは、今の中途半端な自分との覚悟の違いを実感しているようでした。

そんな長野への急行、一夜を車の中で明かしたあと、長野で待っていた桃香を誘った女性。彼女に対する桃香の態度は何やらやわらげで、普段とは違う空気。どうやら桃香からすると、仁菜にとっての桃香にあたる人物だった様子。歌い始めた時の雰囲気もどこか優し気で、その歌唱力の高さもわかる。

桃香の普段と違う様子に、少し戸惑う面々でしたが、突然の桃香さんが今回を最後のライブにすると告げたことで、また事態は一変。当然、それを受け入れられない仁菜の問いかけ、実力が足りなかったとあきらめの言葉を放つ桃香。

とはいえ、そこでそのまま荒れるわけでけではなく、皆揃って居酒屋に移動。そんな中、すっかり酔っぱらってしまった桃香を置いて、突然湖に向かって走り出す仁菜。

今回のその突然の行動は、大きな決断を決めた証拠だった様子。湖にたどり着いた仁菜の目の前に撃ちあがる花火は、まるでその仁菜との決断を後押しするような演出でした。この時は、てっきりバンド名を思いついたのかな位に思いながら見ていましたが、このシーンでの思い付きは、そんなことをずっと超えたものでした。

トゲナシトゲアリ

みんなで一生懸命決めようとしていたバンド名。皆で家にこもり案を出し合う中では、『ちょこれーと』に『ウンディーネ』、『ドリームガールズ』と、皆恥ずかしそうに言っていましたが、ちょっとすれ気味な感じもある普段の態度と子なり意外とみんな可愛いらしい名前を用意してきていて微笑ましいシーン。

しかし、結局その名前では満足できずその場はお流れとなり、結局、バンド名『トゲナシトゲアリ』が決まったのは、長野についてから。しかも、その名前の元は、まさかのライブ会場に来ていたお客さんが来ていたTシャツに書かれていたテキスト。しかし、仁菜するとその場で大事だったのは、自分自身の想いをきちんと皆と桃香さんに伝えること。だからこそ、一人先走り語り始めた仁菜にとってはバンド名というのは大した問題ではなく、だからこそ咄嗟に目に見えたものに決めてしまう。この瞬間の仁菜の本気さが伝わってくる良いシーンでした。

そんな仁菜の自一人語り、そして始まるライブ、今回歌われた『名もなき何もかも』は、まさに今の仁菜の心境を現したような歌。今回のライブでは、久しぶりに仁菜のトゲが痛ましい程に出ていましたが、桃香さんの態度に対する不満、突然やめるという発言、そして、自分自身の今後についての覚悟、様々な詰まっていたものを吐き出すようなライブシーンは圧巻。しかし、仁菜はその最後の最後に大きな爆弾を残していく。

演奏が終わり、仁菜が行ったのは予備校をやめるという宣言。家族からの目線、誰にも頼る故がなかったゆえに音楽の道を選んだ智とルパの境遇を知った事、そして、これまでも度々いじられていた大学に行くという中途半端な目標、これまでの様々なことを交えながら考えぬいたこの予備校をやめるという宣言は、まさに不退転の覚悟で桃香の脱退に抗議するという意思が込められているようです。

当然、桃香もその意図には気づき互いに視線をぶつけあう二人。覚悟を決めてバンドの道に進むと宣言した仁菜。それに対して、果たして桃香はどう対応するのか、いよいよ次回本格的にトゲナシトゲアリ結成のエピソードとなるのかもしれません。

8話『もしも君が泣くならば』

今回の仁菜の宣言、当然そう簡単に受け入れて終わりとなるわけではなるわけではない事が予告の時点でも見えており、荒れに荒れそうな次回。何やら、ダイダスの3人もちらっと登場しており、そちらも絡めたエピソードとなるのかもしれません。

しかし、予告のルパさん何やら喧嘩する姿を楽しげに眺めているのは印象的。今回も、喧嘩しているところを楽しそうに見ていましたが、本音を素直にぶつけ合る関係を喜んでいるのかなともちょっと思う。このあたりは、前回ちらっと見えた顔の消された写真とも絡んでいるのかなという気がします。

名もなき何もかも

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