2024年5月22日配信開始、週刊少年サンデー2024年26号で連載された龍と苺193話『翠と千華』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
翠と千華
前回はじまった翠と苺ちゃんとの対局、その中で千華と翠の過去について明かされる。二人の出会いはさほど特別な物でもなく、当時はまだ体を動かすことのできていた千華との偶然の交流から始まったもの。
千華については、当時から将棋をやっており、プロを目指していましたが、その時は何も考えていなかった翠。その二人の交流の中で、翠が将棋を知り、千華の事を知っていく中で、将棋を始める展開は、翠が千華と再び接したいという気持ちの強さを感じさせるお話でした。
そんな翠、これまでの対戦相手と違い、いよいよ苺ちゃんによる速攻で片がつかず、本腰を入れた戦いとなるようで、これまでの対戦相手との格の違いを感じさせる描写もあり。
そんな試合展開を見つめる人々のシーンでは、ノブの部屋らしきところも描かれましたが、その背景には斎藤の写真が飾ってあったり、祖父が残した30連勝に届かなかった件ですごく悔しがっていたりと、祖父に対する敬意の物が感じられて面白かったです。
翠は千華のために、苺ちゃんの秘密を求めての戦いという面もありますが、ここまで無敵といった感じだった苺ちゃんが初めて力を見せようとする展開に次回への期待が高まる終わり方。覚悟を決めた翠は、果たしてどこまで苺ちゃんに食らいつけるのかという点が非常に気になるお話。もはや、ラスボスといっても過言ではなさそうな苺ちゃん、相変わらずその正体は謎ですが、翠はその一端でも明かさせることはできるのか、気になるところです。
コメント