2023年9月3より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第5作目の作品『仮面ライダーガッチャード』38話『虹の彼方に』の感想・考察記事です。錬金術師が生み出した人口生命体ケミー。何者かによって一斉に世界に解放されてしまった101体のケミーを集めるため仮面ライダーに変身することとなった高校生・一ノ瀬宝太郎の戦い絵を描く作品。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
38話『虹の彼方に』
雨の中の卵
いつものハイテンションな冒頭のナレーションと違う、沈んだような空気感のナレーション。
前回ラストのホッパー1を自ら殺してしまった宝太郎が、ひきこもるように卵の中に潜り込んでしまう。その卵の中にいたのは、卵の姿をした101体目のケミー。
この101体目のケミー風雅さんがドライバーの中に仕込んでいたケミーとのことで、ずっと宝太郎を見続けていたとのこと。その中で、宝太郎の事を好きになっていたようです。
ずっと外の世界を見てきた故に、自分もマルガムになってしまうのではないかと恐れる様は、まさに生まれる前の子供といった感じの101体目のケミー。宝太郎は卵なだけにタマゴンと名付けて、共に食事をとる。卵がオムライスに直に顔を突っ込んで食事をとるさまはなかなかインパクトがあってちょっと笑ってしまいましたが、単に外におびえているだけではなく、外への期待も持っていることが語られる。
そんな、タマゴンと宝太郎が最終的に外に出ることを選んだきっかけは、宝太郎の気持ち。一度は絶望して悪意に飲まれそうになった宝太郎。そこから守るために卵の中に避難させたタマゴンでしたが、宝太郎自身は再び外にでて戦おうとする。何度失敗してもホッパー1達も復活させると語る宝太郎は、非常にまっすぐでよかったです。
この、タマゴンが外に出る最後のきっかけも宝太郎だからこそといった感じが非常に良い、これまでもそうでしたが、彼自身の前向きさがひたすら周りを引っ張る力になっているようです。
黒い炎
以前スパナと戦った際にギギストが反応していた、スパナの発する黒い炎。それについても、今回改めて触れられ、ギギストの力と同じものだという事が判明しました。同じ力を持つ同胞として、仲間になるように誘うギギスト、それを笑えないジョークと跳ねのけるスパナ。
スパナが今の流れからギギスト側につくという展開は流石にあり得ませんが、なぜスパナに黒い炎を持っていたのかという点については変わらず謎のまま。
宝太郎の中にニジゴンがいた件については、九堂風雅がドライバーに仕込んでいたものが、たびたび変身を重ねるうちに宝太郎に宿ったといった感じでしたが、スパナの炎については今のところ由来が不明。
この黒い炎の話は、そろそろ来てもおかしくなさそうな仮面ライダーヴァルバラドの最終フォームに絡んだものとなるのか、はたまた今のスパナを見ているとありえないとしか思えませんが冥黒側にスパナがつく伏線となるのか、ここから先のスパナ周りの展開が気になるものとなってきました。
すごく早いりんねちゃん
ホッパー1も死んでしまい、宝太郎も帰ってこないと意気消沈するりんねちゃんでしたが、蓮華先輩の言葉を受けて立ち直る。ちょっとそこからのシーン変更が急すぎて、いきなり復活したように見えたりんねちゃん。スパナは遅れてきたリンネちゃんに対して遅い!と言いましたが、見ている方としては復活から即駆けつけたように見えてすごく早かったです。
しかし、そんなスパナと、りんねちゃん二人がかりでも今回ギギストが作り出した5体のケミーを融合させたマルガムには歯が立たない、流石5体融合といったところなのか、びっくりするぐらい強いマルガム。
ここからギギスト並みの相手と戦っていくとなると、仮面ライダーヴァルバラド、仮面ライダーマジェード共に力不足を感じるシーンが続いており、そろそろ、二人のパワーアップ回も来るのかもしれません。
レインボーガッチャード
外に飛び出したタマゴンと宝太郎。タマゴンは、流石にタマゴンは嫌だったのか、自らニジゴンと名乗る。卵の中では大分落ち着いた感じだったニジゴンでしたが、外に出るとちょっとテンションも変わっており少し困惑する宝太郎。
そんなニジゴン、自らが変形してベルトに合体することで、レインボーガッチャードに変身。5体融合のマルガムも相手にならない強さを見せました。
レインボーガッチャード、これまでのフォームと異なり、錬金術を積極的に戦闘に活用している様子が印象的でした。前作仮面ライダーギーツの映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒』の際に使っていた、鉄をグネグネとまげる攻撃なんかは本編では初めて使っていた気もします。あの映画の宝太郎はもしかしたら、時系列的にはこれ以降の宝太郎だった可能性もあるのでしょうか。大分妄想寄りな話ですが、タイムロードの力もあるので、ないとは言い切れない気もします。
そんなレインボーガッチャード、虹色をまとった青い体は、まさに虹のかかる青空といった感じで、ずっと空のイメージの宝太郎の最終フォームにふさわしい感じ。戦闘中は、七色の虹の音といった感じのSEも響くのもなかなか気持ちいい感じがします。
戦いは優勢のまま続き、そのままあっさりと5体合体のマルガムを撃破まで持ち込む。ギギストのマルガムという事で、単に撃破するとそのまま殺してしまう事になりかねない相手でしたが、きちんと生かしたままケミーカードとして回収。このあたりも、レインボーガッチャードの力といった感じなのでしょうか。
それに加え、変身時の七色の光が届いた結果なのか、白くなっていたホッパー1、スケボーズ、アントルーパーの三体も復活。こちらは流石に宝太郎も想定外だったようですが、ハッピーエンドに持ち込む展開。無事ホッパー1も、花を宝太郎に届けることができてよかったです。
次回39話『ガッチャ完了!クライマックス101!』
次回は、いよいよ最後のケミー集めに加え、ギギストとの正面対決とのこと。何やらカウボーイ衣装の宝太郎の姿もあり、だいぶいつものノリに戻った感じがする中で、対にギギストとの決着となるのか。
今回のギギスト101体目のケミーを取り戻そうとしていましたが、卵が割れついに力を取り戻せたかと思った瞬間、飛んでいってしまったのは流石に想定外の事態だった様子。それ以降出番がなかったギギスト様、次回予告では、ケミー如きが!とだいぶ底が見えたようなセリフを言っていましたが、そろそろ退場の時も近いのかも。
今回はあくまで自身の力と錬金術を使って戦っていたレインボーガッチャード、次回は更にケミー達の力も借りてギギストとの決戦といった感じの様です。予告でちらっと見えた、他のフォームが並び立つ感じは、仮面ライダーレジェンドを思い出すところもあり、カグヤとの出会いも戦闘スタイルに反映されていたりするのかもしれません。
今回登場のニジゴン、6月15日に発売、各種サイトでは既に予約開始となっています。
仮面ライダーガッチャード 毎週日曜9:00放送中
近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。
AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか?
なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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