2024年3月3日より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第48作目の作品『爆上戦隊ブンブンジャー』。監督:中澤祥次郎、プロデューサー:久慈麗人による作品。様々な惑星を襲う『ハシリヤン』と、気分ブンブンで爆上るヒーローとの戦いを描く。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
14話感想『クールとワイルド』
シャーシロの過去
前回に引き続き新たなブンブンカー『ブンブンマリン』に絡んだエピソード。といっても、本筋になるのはあくまで、ブンブンマリンに認められるために奮闘するシャーシロ。何やら水族館にいるシャーシロ。そして、その水族館でバイトをしていた未来がお話の中心となりました。
前回、玄蕃がブンブンサファリに認められたことで焦るシャーシロ。頭を冷やすために水族館にやってきていたようです。水族館で明らかとなったのは、シャーシロの新たな趣味。まさかの、水族館マイスターを自ら名乗り、年パスまで取得しているとのこと。以前のサウナ好きに加え、ここにきて新たな趣味が公開。この感じだと、ここからも新たな趣味がどんどん登場していきそうです。
そんなシャーシロ、水族館マイスターを自ら名乗るのは伊達ではないようで、アシカショーでは、バイトのはずのミラが間違えるアシカの名前すらもきっちりと当てる。アシカショーを見ている間は、童心に帰ったような笑顔を見せていたのが印象的で、本当に水族館が好きなようです。
しかし、シャーシロが水族館を好きな理由自体はとても重いもの。さらっと語られましたが、情報屋として動いていた時のシャーシロが、常に張りつめていた様子が描かれる。そんなシャーシロが癒しを得ることができたのが水族館だったとのことでした。
この頃のシャーシロ、大也と出会う前のお話だったのかはちょっと気になる所。今のシャーシロと違い、かなり余裕のない様子でぼろぼろのシャーシロ。果たして、何がありここまで変わったのか、今後また描かれる機会がありそうです。
復活のブンブンキラーロボと冷蔵庫の苦魔獣
前回、撃破されたブンブンキラーロボでしたが、今回あっさりと修復されドリルにクローと近接戦闘に特化した形で復活となりました。ブンブンジャーロボポリスとの戦いでは、その耐久性の高さを見せつけ優位を取る。更には、ナイトへの変形を羽交い絞めにして妨害と、かなり優勢に立ち回る。
さらに、今回登場の冷蔵庫の苦魔獣、生き物を凍らせるという非常にえぐい能力を持っていました。すさまじくやる気のない冒頭のサンシータ―、無理やり働かされて作り出されたとは思えないほどの強敵。
同時にブンブンキラーロボが出ていた関係で、シャーシロ―一人での戦いとなっていましたが、やはり苦戦。水族館を守るため命を懸けて戦うシャーシロでしたが、ピンチに陥ることに。その様子を見かねてやってくるミラ。二人がかりでもピンチとなり一時撤退することに。
しかし、ミラの「刺し違えてもいいってなんのために戦ってんの。あんたが死んだらなんも意味ないんだから。」という言葉は、どことなく素直じゃないメンバーが多いブンブンジャーによく刺さる。
その言葉で再びミラを認めるシャーシロ。以前から心の内では認めていただろうシャーシロですが、素直じゃない彼が素直にその言葉を未来に伝えたというのが大きな変化だったように思えます。背中を任せるパートナーとしての同時変身。お互いのブンブンチェンジャーをこすらせての変身は、シャーシロが未来を認めたことを表しているようでよかったです。
そこからの二人協力のアクションはすごかったです。水族館の魚のひれさばきを活用したアイススケートのような戦い方や、アシカの動きを参考にした氷上の動きなど、久しぶりに頓珍漢な理論で大暴れ、水族館の魚やアシカが映る演出も相まったコミカルさに頭の中にちょっと?が浮かびながらも、水族館マイスターであることを十分に発揮したい意味で戦隊っぽいシーンでした。そういえば、氷上をタイヤで加速する際には、玄蕃がミラに渡したチェーンがきっちり使われていて、流石調達屋でした。
そんな二人の戦いに対し、何を認めたのかはいまいち定かではありませんでしたが、ブンブンマリンも力を貸してくれる。苦戦を強いられていたブンブンキラーロボに対し、マリンとサファリ同時合体によるブンブンジャーロボモンスターで対抗。
なぜマリンが頭について怪獣なのか、合体してモンスターなのかというのは、いまいちわかりませんでしたが、ゴジラ的なモチーフという事でしょうか。それはそれとしてまさに野生のパワーとでもいった感じで、ブンブンキラーロボまで撃破。必殺技はイルカがいっぱい出ていてかわいかったですが、それに対するブンブンのコメントもよかったです。
相変わらずコミカルなサンシータ―のやられシーンは、「やばいよやばいよ。これ無理目なやつ~。」と、切迫した状況の中での、二人のセリフに思わず笑ってう。しかし、この三人なんだかんだ余裕があるというか、前回も爆発したブンブンキラーロボから吹っ飛んでもピンピンしていたり、実は強いんじゃないかと思わざる負えない。果たしてこのままコミカルなだけで終わるのか、何かあるのか、ちょっと気になりますね。
そんな今回のラストは、ブンブンマリンに青いバラを持っていくシャーシローがマリンい拒否されるシーンで終了。シャーシロの本作での扱いがだんだんとわかってきた気がする回でした。
次回15話『錠とキー』
暴れない苦魔獣とのことで、カセキグルマーが登場。それに対して錠が彼を守ろうとするエピソードとなる様子。
果たして、カセキグルマーは本当に暴れないのか、錠が騙されているだけなのか、はたまたそういう苦魔獣もいるのか、どのように話が転がるのか気になるお話です。
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