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アストロノオト アニメ10話感想

アストロノオト10話感想 アニメ
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2024年春に放送開始の作品、 総監督:高松信司 監督:春日森春木 脚本:うえのきみこによるオリジナルアニメ『アストロノオト』の10話の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

10話

アイドルを続けるか否か

今回、話の中心にいたのは松原さん。アイドル『テルルン』として活動する彼女が、いつまでアイドルをやっているのかというところに悩むことから、それぞれのキャラクターの今がなぜあるのか、そして、幼いころの夢は何だったのかという点に触れていくお話。

これまでも語られた通り、ミボー星の王位を継ぐのを当たり前として育ってきたミラからすれば、そこにはなんの理由もない。宮坂君は、昔から美味しいものを食べている人の笑顔を見るのが好きだった。それぞれのかつての夢、今の自分の原点についてのお話が語られましたが、それは決して人と比べることができるものではない。しかし、それを尋ねながらも松原さんは、アイドルを続けるのかどうかを悩んでいる。ある意味人に対して原点を尋ねる行為そのものが、彼女が自分の答えを探す道筋となっている。

そんな松原さん、これまでの他のキャラクターのお話と違い、アイドルを続けるかどうかという悩みの解決は、誰かが彼女を助けたというわけではなく、周りの話を聞く中で自分で答えを見つけていました。このあたりも、これまで自分のやりたいことをまっすぐに続けてきた松原さんだからこその芯の強さのようなものがあったのかもしれません。

アイドルとしての活動を続けるか悩んでいた彼女、最後にはファンの応援を受けてアイドルを続けていくことを宣言するのでした。しかし、最後の瞬間のちょっとした時間のとり方は、続けるかどうかの迷い、そこからの踏ん切りへと続く、様々な気持ちが感じられるよい時間のとり方だったと思います。

ショーインの気持ち

そんな松原さんのエピソードを進める裏で、きっちりとミボー星とゴシュ星のお話も進行していく。

何やらあすトろ荘の8号室に住人として住みはじめたショーイン。朝食パートでは、納豆は苦手そうにしていたあたりでは、料理もミボー星の人皆受け入れるわけではないのかと思いきや、鮭の皮については美味しそうに食べている。宮坂君の料理に素直に感銘を受けているのは、その育ちの良さ故か、宮坂君を敵として認めていないからか。

そして、その料理の味から、ミラが地球での生活に感じている喜びを理解したのか、自らも料理を買ってきたり、宮坂君に弟子入りして料理を学ぶことをはじめる。このあたりのショーインが考えていることは、ミラが星に戻ったあとでも喜ばせてあげ太一う気持ち。これまで私は散々ショーインを疑ってきましたが、どうもこのあたりの発言には一切偽りはなさそうに思える。そうなると、やはりスパイは別の人なのかもしれませんが、そろそろそのあたりも明かされる展開が近づいているのかもしれません。

そして、前回ショーインを8号室のハチさんと勘違いしたのかと思ったあおいちゃんでしたが、流石に別人であることは理解している様子。ショーインの事を疑うような目で見ていたり、ミラさんに前の8号室の住人の話を聞いたりと、色々と考えているところが描写されました。

ゴシュ星のスパイ、今回はタケノコの姿で襲撃。ただ、ミラではなくあすトろ荘の住人(宮坂君?)を狙っているとのこと。そういえば前回のイカもあおいちゃんに取り付いたせいか、宮坂君を狙っていた当たりと、今回も繋がりを感じる展開でしたが、このあたりにも何か意味があるのでしょうか。

すれ違うミラと宮坂

今回、ちらっと描かれたシーンの中で、ミラと宮坂君のすれ違いが少し描かれていました。

宮坂君からすれば、ミラさんが例え星に戻っても美味しい料理を食べてほしいからショーインに料理を教えていたのに対して、ミラさんはそれをゴシュ星のスパイによる襲撃がある現状を嫌がり、早く帰ってほしいのではないかと受け取ってしまっている。

今回は、互いにそれを表に出さず、内面での勘違いとして描写されていましたが、この互いの気持ちの勘違いは、ここから先の話でも何か意味を持ってきそうです。特に次回は、いよいよ鍵が発見されるようで、ミラさんのミボー星への帰還の時が迫るエピソードとなっている。いよいよ最終回も近づく中、果たしてこの些細な勘違いがどんなトラブルを生むのか少し不安な要素となっているように思えます。

しかし、ずっと探していた鍵でしたが、過去のあすなろ荘の今より広かった庭の畑にそのまま刺さっているのには流石にちょっと笑ってしまう。道路拡張工事で、畑を取り壊した際に、そのままどこかに埋めてしまったという感じなのでしょうか。隠すも何もないように雑に置かれていた鍵でしたが、そういえばそもそもこの鍵は何の鍵なのかというのも謎のまま。

クライマックスを迎える中で、果たしてどのような役割を果たすのか、気になる所です。

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