2024年春に放送開始の作品、監督水島努、シリーズ構成:横手美智子、キャラクターデザイン:西田亜沙子による『終末トレインどこへいく?』11話『もう無理かな……』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
11話 もう無理かな……
終点 池袋への到着
いよいよ物語は佳境、今回のお話は終点池袋への到着から始まる。何やらフクロウの格好をしている池袋の住人達、もう長く見ていない電車の到達は世界の変化を告げる足音のようなスタート。
以前から映っていた通り、池袋の街並みはよくわからない形へと変貌を遂げてしまっている。その中でも、線路だけはしっかりと繋がっており、静留も葉香のいる池袋を目の前にしてかなり焦っている。他の駅と違い、線路の終わりがある池袋の駅、かなり力づく、というかぶつけての停車となり危なっかしい感じでしたが皆無事に池袋に到着することに成功しました。
池袋の葉香
いよいよ葉香と静留達の再開が描かれた今回のお話でしたが、二人の再開自体は割とあっさりと訪れる。池袋駅に到着したとたんに追い掛け回される静留達。葉香の匂いを追っていくポチさんについて逃げて行ったその先で、ついに葉香と再開。
しかし、ここまでの話でも分かっていた通り、葉香は記憶を失ってしまっており、静留達のことがわからないまま。それでも、会話をする中で少し記憶が戻っているような描写もありましたが、それと同時に7Gが強く反応しているのは、記憶を戻さないように働きかけているという事なのかもそんな中、ポイズンポンタローも追いついてしまい、静留達は逃げることしかできずその場から撤退となりました。
静留からすると、記憶喪失という現状を知らないがゆえに、自分のことを葉香が許していないからあんな態度をとってきたと思ってしまうつらい状況。この後の、ポンタローを否定する、自分の事しか考えていないといった言葉も、今の葉香に対する自分自身の葉香に対する態度を言い当てられているようでつらそうな顔を見せていたりと、色々と思うところがありそうな静留。
しかし、それでも葉香としっかり話をしなければ状況は変わらないまま。再び、葉香と話すため7Gを解決するために動き出す流れとなりました。
7G事件を解決する方法
一度は戻った静留達、何とか動いた電車に乗ってひとまず椎名駅まで撤退する。何やらゴーヤが根を張っていたとのことで、ゴーヤを使い通信が成立するというなかなか不思議な状況の中、7Gによる世界の変化を元に戻す方法が伝えられる。
7Gはボタンを押した故に現在起動している。であるならば、もう一度ボタンを押して7GをOFFにしてしまえばよいというシンプルな回答。
しかし、ポンタロウも、ボタンを隠しに動き出しており、どう見つけるかが課題となる中、まさかのゾンビの女王黒木の再登場と、ゾンビ自身が人間に戻りたがっている故に、ボタンを察知できるという能力でデパートの中に隠されていることが判明する。
デパートの中には、絵画の押し売りやら、店員ロボットのような姿もありましたが、このあたりもデパートにて働いていた人が変化してしまった姿という事なのか。そんな、妨害を受けつつも最後には7Gのボタンの元へたどり着く。
今回はゾンビの群れが味方という事で、数では勝負になっている。しかし、ゾンビと戦わされる池袋の兵士たちもなかなか可哀そう。
静留達の元には、ポチがやってくる。その力は強く、静留達が束になってもかなわない。しかし、牙を向けるポチさん相手には戦いたくないという。やはり、ポチさんを葉香が大切にしていたということを知っていた故ということなのかも。ポンタローの言う通り、魔女として人々から見られている葉香、7Gがあるからこそ今の彼女は身を守れており、それがなくなれば民衆から攻撃を受ける可能性がある。この言葉自体は、ポンタローが自分を守るために7Gと葉香を必要としているがゆえに言っているだけとはいえ、あながち間違いとも言い切れない。その言葉を聞き動く、ポチ自身も葉香を守りたいという一心で動いているようです。
そんな中、何やら空中に道が作られその線路の上を電車が走っていく。その中には、葉香とポンタローの姿がうつる。葉香を静留に合わせることはまずいと、池袋から逃げていくポンタローですが、果たしてその線路の先はどこに続いているのか。
スワン仙人が反対側から来た事を思うと、池袋から先に進んでしまうと、吾野についてしまうような気もしますが、もしかしたら最後の戦いは吾野なんてこともあるのかも。いよいよラストが近づいてきているようです。
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