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ガールズバンドクライ 11話感想・評価『世界のまん中』

ガールズバンドクライ11話『世界のまん中』感想 アニメ
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2024年春に放送開始の作品、原作・企画・製作:東映アニメーション シリーズ構成:花田十輝 シリーズディレクター:酒井和男 オリジナルアニメ『ガールズバンドクライ』の11話『世界のまん中』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

11話 世界のまん中

いよいよ野外フェス

トゲトゲ参加の野外フェスがいよいよ開催。何やら、元々は初日参加だったものが、都合ににより日程が変更2日目のよりよい日程へと変更されるという追い風の中のスタート

1話で登場した仁菜と一緒に歌っていたバンドのお姉さんも再登場。今ではトゲトゲのファンになっていたり、ミネさんと知り合いというのもなかなか狭い縁。とはいえ、元々川崎中心にバンドをやっていた人なら、その伝手で知り合いだったなんてことはあったのかもしれません。

そんな中、何度もビールを飲もうとして止められるルパさんにはちょっと笑ってしまう。しかし、ライブ前の調整では何やら妙にテンション高めだった辺り、止めきれずに飲んでいたのではないかという気もする。

前回、プロモーションを持ち掛けてきた三浦さんもしっかり登場。あくまでフェスの位置参加者といった感じのスタンスを取り、トゲトゲとは距離を取りながらもしっかりと応援。これは、ある意味今回ライブの成功をもってプロデュース開始となると、素直にトゲトゲファンとして楽しめるラストライブということもあったからなのかも。あまり描写はありませんでしたが、素直に個のフェスを楽しんでいる参加者といった感じがあって実によいキャラクターをしていました。

仁菜とヒナ

ダイダスのライブを直に見ることになった仁菜たち。これまでのように、開幕棘を全開にたてる仁菜でしたが、そのライブを見るうちにダイダスのメンバーが着実に技術を上げていることに気付く。それはお飾りのアイドルバンドとして、批判を受けることに対するダイダスメンバーの反抗心。今のダイダスを否定する仁菜ですが、そのダイダス自身もすべてうまくいっているわけではなく、認められないなにかに抗うために必死になっていることがわかるシーン。

そして、仁菜からの棘が一番強く向けられているヒナとの関係の変化も描かれる。今回、この二人一切言葉を交わしあう事はありませんでしたが、それでも互いのそれまでの頑張り、抗う様子を認め合っているのがわかるというのが非常によくできた演出だったと思います。ちらっと映された過去では、仁菜の過去、ヒナとの別れのシーンが描かれましたが、短いシーンながらも後々のライブ描写、その後の描写を合わせてみることで、二人が互いに何を思っているのかどことなくわかってくる流れなのが非常に良かったです。

そんなヒナ、最後トゲトゲのライブを見ているダイダスメンバーの中でも、一歩後ろから目を細めてみているというのもその素直じゃない感じが出ていてよい。仁菜の事を本心では認めているくせに、どうしても一線引いてしまう素直じゃなさそうなところは、割と仁菜と似ている気もします。

最初こそトゲトゲを全開にたてていた仁菜でしたが、互いのライブを通して最後には互いに小指を向けあう関係へと変化。まだもう少し話は続くようですが、ヒナとのエピソードもまだあるのかは少し気になる所です。

すばる

一人すっきりした顔をしている仁菜を前に、何やら逆にもやもやがたまっている様子のすばる。嘘つきという言葉に強い抵抗感を示す様子が描かれる。未だにに自分がおばあちゃんに対して芸の道をやめ、音楽の道へ進もうとしていることを黙っている事を隠していることが彼女の悩みとなっていた様子。

しかし、今回のフェスを前に、芸の道を進むことは祖母の望み、それでも自分は音楽の道へと進むという覚悟を決める。大切な人に大事なことを伝えることは、誰かに促され決めてしまって本当にいいのか?、というのは前に仁菜が最後の最後でちゃぶ台を返したことで提示された問題。その時すばるはそれを受け入れた故に、祖母に伝えることを先延ばしにしていました。そして、今回のすばるは、この祖母への大事なな話を仁菜や他のバンドメンバーに一切相談せず、自分自身で伝えることを決める。まさに、前に仁菜が持ち出してきた問題の答えを今回はっきり示した形になったように思えました。

今回、祖母に期待を裏切る怖さを前にしても、前に進もうとする、すばるの覚悟が感じられる良いエピソードでした。

しかし、最初にこの問題をややこしくした仁菜。祖母にバンドの件を伝えた事を打ち明けようとするすばるに対して察してあげられないあたりは、実に彼女らしくて少し笑ってしまいました。

ライブシーン

今回ラストに描かれたトゲトゲのライブシーン、先日仁菜が歌詞にした空白とカタルシスが歌われる。サビを前にそれぞれの過去をワンカットずつ挟み込み、一気に叫ぶ流れはそれぞれの過去を踏み越えるようで、非常に良い演出でした。

そんなライブシーン、仁菜の父がスマホで見ていてちょっと乗っていたり、すばるのおばあちゃんも直に見に来ていたりと、ここまでのお話の集大成と言ってもよいライブシーンでした。それぞれ悩みをもって進む中、それを受け入れてくれる人がいるというがよくわかって、とてもよい演出。

何なら今回最終回でもおかしくなさそうな勢いのあるエピソードでしたが、まだお話は続く様子。一つの大きな山場を乗り越え、果たして次回以降何が描かれるのかとても楽しみです。

名もなき何もかも

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