2024年春に放送開始の作品、原作:支倉凍砂、総監督:高橋丈夫 狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』、狼と香辛料 令和6年新アニメ 12話『裏切りの代価と黄金の代価』 の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
12話『裏切りの代価と黄金の代価』
ボロボロのロレンス
雨の中残り火の炭で縄を焼き切り脱出に成功するロレンス。前回ラストは、もはや最大のピンチといった感じもありましたが、実際のところホロがいればどうにかなりはする状況。相手の商会がそのことを知らなかったというのが、(知っていたらそもそもやらないかもしれない)幸い。結局、ロレンス自身が死ぬかどうかがおそらく、一番危ないところだったので、前回最後に直接殺すのを恐れ、その場に放置してしまったというのが最大の失敗だったように思える。とはいえ、仮に殺してしまっていたらそれはそれでホロの怒りを買って大変なことになっていた可能性もあり、結果的にはその甘さ故に助かったところもありそう。
その裏でホロも、森の狼との戦いは避け頭を下げるという屈辱的な選択を取る。このあたりは、いろいろ言っていますが、ロレンスとの合流を急ぐためだったのでしょう。
ロレンス自身はぼろぼろ、手には火傷の後もついて、雨の中ずぶぬれ、しかし、ホロの服だけはきっちりぬらさないように持っているというお人よしっぷり。自分がどうしようもない時ほど、本人の性が出ると言いますが、まさに今のような自分のピンチに、こういう人の事を気にする態度を見せてくるからホロも放っておけないんだろうなという気がしてきます。
そんなホロに、ロレンスはノーラを助けてくれと願う。しかし、相手は羊飼い、狼の大敵。それでも頼めないかというロレンスの、もちろん例はするという言葉に、何やら耳と尻尾がぴょこぴょこ動く。
桃のはちみつ漬けを期待したのか、もっと上のロレンスからしか聞けないような何かを期待したのかは、本人にしかわかりませんが、小娘の命と引き換えになど言わなければ、などというので、即座に尻尾と耳が垂れ下がりテンション爆下がりなのがわかってどうしても笑ってしまう。相変わらずのロレンスの朴念仁っぷり。
とはいえ、そういう所まで含めてロレンスであったり、惚れた弱みだったりという感じで、結局はノーラ救出の件も動いてくれることになりました。
ノーラ救出
いざホロが狼の姿になってみれば、あっという間に解決。たかが商人が数人集まったところで敵ではなくあっという間に蹴散らされる。
唯一対抗しようとするのは、対狼の専門家である羊飼いのノーラ。エネクと共に、ホロの前に立ちはだかる。CMに入る前、ホロとエネクが戦ったことで、エネクが倒れるシーンが挟まりましたが、CMあけ実際の戦いでは、ノーラがエネクを止め、その結果ホロは逃げようとする商人だけを狙う事に。
CM前の映像は何だったのかというのはちょっと気になりましたが、ノーラの予感のようなものだったのかもしれません。エネクに危険が迫ったのを感じ取ったがゆえに、エネクがホロに立ち向かうのを止めたという事なのかも。
裏を逃げようとした商人は、無事ホロの牙の元、一瞬ぱくりといかれたかと思いましたが、咥えて持って帰ってきてくれるシーンは、何やら妙におかしく見えてくる。
商会の裏切りをうけたことで、ロレンスもここからは強気。とはいえ、商会に対してそれなりの対価は払わせるものの、あくまで皆で明日を迎えれる道を探すとのことで、金の密輸は実行。無事、借金の件を解決することに成功しました。ローエン商業組合の番台からも、解決の無事を祝われ、何とか武具の取引で失った損失もトントンまでは持ち直すことに成功。
最後のパートでは、エネクとホロとの決戦の時どちらの名を呼んだのかというホロの問いかけに、また朴念仁な返事を返していたり、名前を呼んでというお願いに対しては、鐘の音に合わせて呼んで聞こえないようにしたりとか、何やらいちゃついていましたが、きちんと最後にはさらっと名前を呼んであげる。焦らすのが得意なロレンスでした。
しかし、今回の話を見ていて思ったのは、ホロの耳と尻尾の使い方がうまく、非常に有効に活用しているという点はよいですね。ぴょこぴょこさせているだけで、何やら会枠見えてくるのがずるいです。
さて。リュビンハイゲンでの騒動もひと段落し、新しい旅が開始。ノーラが最後駆け寄ってきていたのを見るに、しばらく一緒に行動するのでしょうか?
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