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ザ・ボーイズ シーズン4 5話『ジャバウォックに気をつけろ』感想・考察【THE BOYS】

THEBOYSシーズン4-5話ジャバウォックに気をつけろ感想 アニメ
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2024年6月13日よりPrimeVideoにて配信が開始した、オリジナルドラマ『THE BOYS シーズン4』の5話『ジャバウォックに気をつけろ』の感想記事になります。毎週木曜更新の本作品、ネタバレとなる内容も含まれているので注意指定ください。

5話『ジャバウォックに気をつけろ』

ブッチャーの中をはい回るもの

まさかの元ヴォート社の社長『スタン・エドガー』との共闘により始まる今回のエピソード。エドガーを孫の件で引き入れたボーイズ面々、能力者を殺す薬を研究所を調査する中で、まさかのニューマンとも合流。互いに互いの弱みを握っている故に、まさかの共闘が始まってしまう。

そんな豪華な面々を襲うのは、久しぶりに登場のVを投与された動物たち。殺人鶏に、殺人牛、果ては能力に覚醒した空飛ぶ殺人羊と、ちょっとしたB級パニックホラーの様な絵面が繰り広げられ、グロイはグロイんですがどうしても笑ってしまう。

ニューマンも流石にあの状況には困惑、更には娘の父親である研究者が行方不明であったこともあり、すなおに同行。今回は、スタン・エドガーとも会話することがあった故に、彼女の人間らしさが強調されているお話でもありました。

そんな凶悪な羊たちの群れの中、逃げ惑う混成軍。一本の残っていた能力者殺しの薬を、死体に投与し羊に食わせることで、羊たちに対抗。一匹が食らいつくと、皆でそれを噛みつく羊たち、なかなか恐ろしかったですが、その性質故にあっさりと全滅となってしまいました。

こにれてひと段落、かと思いきやいつの間にか足しか残っていないニューマンの夫。何やら意味深だなと思っていたところ、これがまさかのブッチャーの企み。そして、久しぶりに糞野郎の顔を見せたブッチャー。研究所で兎を助けていたり、前回の息子とのやりとりなどを見て、今シーズンは完全にいい奴の方向で進むのかと思っていたところで、かつての仲間となかなかえぐい計画を進行していたのには驚き、完全に騙されていました。

しかし、研究者の死の偽装、足の断面あたりで羊に殺されたわけではないと、ニューマンも気づきそうな気もします。果たして素直にブッチャーたちの薬の研究はうまくいくのでしょうか。

そういえば、今回、空飛ぶ羊の中でわめき立つ面々の中、久しぶりにMMが正論で皆を諫める場面があり、やはり、彼はこういうポジションの方が似合っており、良い仕事ができるのだなというのを感じましたすべての責任を受け持ち、仕事をやり遂げるには何でもするという、リーダーとしてのポジションが、彼に致命的にあっていないように思えます。

そして、今回ブッチャーが逃がしたVを登用されていた兎、何やら体の中にはい回る化け物のようなものが腹から飛び出す。それを見たのはブッチャーただ一人。しかし、ブッチャー自身に何やら起きている異変は、この兎から出てきた何かと関係していそうです。記憶なく、いつの間にかエゼキエルを殺していたブッチャー。兎の腹から飛び出た怪物は、あの時の異変と、ここからの展開に関係していきそうです。

ヒューイの罪

前回、Vの使用を踏みとどまったヒューイですが、それを見つけてしまった母親がVを父に投入してしまう。無事健康になった、しかし、何やら痴ほう症のような症状が発言。当然、Vによる能力の現出と合わさり、病院内で悲劇が起きてしまう。

ヒューイの父ヒューは、痴呆症により過去の自分の記憶に戻ってしまった故に、その当時の妻を許せなかった気持ちが表に出てしまい、現出した能力で妻を追い詰めるはなかなか心苦しい展開となる。なまじ、時を経た今の父は、自分が許せなかった母を既に許していたというエピソードをここまでやってきたがゆえに、そんな父ですら、妻を恨んでいた時期もしっかりあった事を知り、だからこそ、そんな妻を許した父に殺させてはいけないというヒューイの覚悟につなげる。これまでじっくり描いてきたヒューイの家族周りのエピソードが片付くとともに、ヒューイ自身の新たな覚悟を描いたお話で、非常に良いエピソードでした。

ただ、今回の話は、ヒューイの行動のせいで人が死ぬ被害が出てしまったお話でもある。ある意味Vを使った加害者になってしまったとも取れるこのエピソード。ヒューイ自身の罪とも取れるこの事件が、今後の展開にどう影響を与えるのでしょうか。

ジェンブイからの登場

今回は、スピンオフドラマ『ジェンブイ』に絡む要素多いエピソードでした。冒頭ちらっと姿を見せていたこともあり何かあるのかなと思っていましたが、ジェンブイにて登場していた、能力者だけを殺す薬や、ケイトやサムが本格的にセブンに絡んで登場。

ジェンブイ自身もシーズン2の収録がはじまったり、何やらトラブルが起きていたりしたようですが、本編でもここから出番がある様子。果たして、ここからどのようにセブンとして活動していくのかは、気になる所です。

家族と自立のお話

ホームランダーも前回の施設での虐殺を通じ、悩みながらも一歩前進したように思える。子供を自分の好きなように操ろうとする研究者たちとの決別を通じ、自分もまたライアンを自分の思うように操ろうとしていたことに気付く。そのせいか、今回のホームランダーは、ライアンが本当にやりたいことをやらせるというこれまでとは異なるアプローチを始める。

今回のホームランダーは、自身を縛っていた幼少期のトラウマとっ決着をつけたがゆえに、ライアンに大人のように接することができるようになったのかも。とはいえ、彼自身自分のやった研究所の虐殺が脳裏にちらつくシーンがあり、このまま素直にライアンの前で大人をやりきれるのかというのはちょっと怪しい気もする。いつものように、どこかで揺れ戻しが来るような気もします。

しかし、それでも今回のホームランダーの行動は、ライアンに対して本当の正義をやりたいという願いを叶えることで、正義であれば何をしてもよいという悪い方向にライアンの成長を促すことに成功してしまう。正義を実行する姿を応援する、それに導かれ人を罰するライアン。ただ、その正しい行いは、おそらくいくらでも歪めてしまえるもの。正義の名の下では何をしてもよいという悪い方向がライアンの成長に見えてきてしまったように見えるのは、今後の展開にも響きそうです。

ただ、今回のホームランダー、ライアンの本当の正義を実行したいという気持ちを認めたあたりの表情は、嘘などなく本当に彼が素晴らしいと認めていたように見える。果たしてセブンを用い、子供たちのために世界をただすと言っていましたが、ここから何をしようとするのか気になる所です。

そして、そんなホームランダーの自立のエピソードの裏では、ヒューイもまた親からの自立のお話が描かれる。

今回のヒューイは、父親から自分の死を認めてくれないだろうという思われていたことを告げられショックを受ける。その一点から、自分の死にまつわる認証を母に認めていた。しかし、暴走する父を止めるため、ラストでは、その父を自らの手で殺すことになる。これまで学んできた知識全てを使って父を救うために、自ら殺すという選択。今回のヒューイのこの大きな選択は、彼自身の父親からの自立を描き、ここからの彼の行動に大きな影響を与えそうな選択だったと思われます。

エピソード5では、ホームランダーとヒューイ、二人の親からの自立に関するエピソードが描かれ、二人の成長が描かれたように思える。正直ホームランダーからはなめられているヒューイですが、どう動くのかは気になる所です。

The BOYS はPrimeVideoにて配信中

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