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アニメ 小市民シリーズ 2話『おいしいココアの作り方』春期限定いちごタルト事件 感想

アニメ
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2024年夏より放送開始の作品、米澤穂信による『小市民シリーズ』を原作とし、監督:神戸 守によるアニメ化作品『小市民シリーズ』 2話『おいしいココアの作り方』の原作未読での感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

2話『おいしいココアの作り方』

岐阜商店街、小佐内さんが一人でお出かけ。ストレスがたまっているとのことですが、前回ラスト盗まれた自転車、何やら犯罪に使われてしまったようで、そのことを問い詰められた関係だったようです。

今回の話では、それ以降触れられることはなかった自転車泥棒と苺タルトの件ですが、まだ何かありそうな気もします。とはいえ、今回は緩い感じの身近な謎ときといった感じのお話でした。

おいしいココアの作り方

気分が落ち込む小佐内さんに頼まれ、ケーキをおごる流れだった小鳩君ですが、健吾に家に呼ばれ小佐内さんと共に家に向かう事に。

見ていても気になっていた、中学時代に小鳩君に何があったのかを視聴者と同じく何も知らない健吾君が問いかける。小鳩君は、単に成長しただけとしますが、単にそれだけというわけではなさそうです。小佐内さんとの間に何かがあったことはうかがえ、小市民を目指そうとした理由なんかはそこにありそうですが、今回の時点ではわからず色々と気になる所です。

何やら気になる要素をちりばめながら話は進んでいきますが、今回のメインのお話と謎ときは、おいしいココアの作り方。健吾の姉がキッチンで見つけた謎は、健吾がシンクをぬらさずに、如何に美味しいココアを3杯作り上げたのかというもの。私は最初すぐに単にレンジを使ってミルクを温めたのでは?という答えは浮かびましたが、それでは美味しいココアを作ることは難しいことがわかる。そこまで描かれてきた細かい描写が、最終的な答えに繋がっていく流れは面白かったです。

凄くささやかな謎でしたが、並々とココアを注いでこぼさないように丁寧に運んでくるシーンが、後々の正しい答えを探るシーンで生かされており、その時のこぼさない動きが絶妙で、しっかり印象に残るように描いているのが非常に丁寧だと思いました。

しかし、その答えが、健吾の適当さゆえに、牛乳をパックごとレンジで温めただけだったというのは流石に思いつかず。割と突拍子もない回答ではありますが、その答えいに行きつくまでの考えの流れをしっかりと描いているのが謎解きとして面白い。謎解き後の、健吾が口の周りをケーキでべたべたにしていたり、ケーキを覆うフィルムを嘗め回すシーンを写すことでその本人のいい加減さを改めて納得させてくる流れには少し笑ってしまいました。

小市民から外れた行動

そんな小さななぞ解きに挑戦したエピソードでしたが、小鳩君的には、今回の謎解きすらも小市民から外れた行動であったと自制することになるラスト。

本当に、謎に対して一切かかわらないという姿勢を中学時代に持っている様子。それに対して、あまり気にしていないような対応をした小佐内さんでしたが、そっちの小鳩君になればいいじゃないという発言は、何やら釘を刺しているようにも思える。

この小鳩君の謎ときに対する抵抗心、小市民を目指す理由、果たして何があったのか、相変わらずの謎として残るエピソードでした。春期限定いちごタルト事件に関しても、まだよくわからないまま、ここからのお話で触れられることになるのでしょうか。

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