2024年8月5日に配信、週刊少年ジャンプ2024年35・36号で掲載された僕のヒーローアカデミア430話最終回『僕のヒーローアカデミア』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。
僕のヒーローアカデミア
それぞれの未来
学園を卒業しプロとなった生徒たちのその後が少しずつ語られ、そんな世界でデクがどう生きていくのかという姿を示したまさにエピローグといった感じの最終回となりました。
少し時が進んだ未来では、敵の出現率が下がっているとのことで、前回おばあちゃんが手を差し伸べる勇気を見せたことで示した、ヒーローが必要としない、誰もが誰かを助けられるような社会は、少しずつ実を結んでいる様子。しかし、それでも個性による問題はなくなるわけではなく、個性カウンセリング鳴る新しい形で向き合っていこうとしているようです。このあたりは、ある意味トガちゃんとのエピソードがあったからこそ、お茶子の未来といった感じがします。
最終決戦やあそこまでの過程を経て色々と変わったようにも見えていたかっちゃんについては、相変わらずの暴言でなかなか大変そうなのはちょっと笑ってしまいましたが、変わる部分はあっても、それぞれ変わらないものもあるというのも大切なのかもしれないと思わせる。
そして、大きく話が割かれたのは当然その後のデク。学園の教師としてヒーローを指導する道へと進んだ彼が、新たなヒーローの候補たちに道を示す。力を失ってなお教師として、新しいヒーローたちを育ててて続いていく…として終わりかと思いきや、まさかの完を握りつぶすオールマイト。AFOとの戦いにて使用していたツールを新たに作りあげ、再びデクもヒーローとして動き出すというラスト。かつてオールマイトからOFAの力を貰ったの時のように、再びデクに彼の使ったツールが引き継がれるという流れはなかなか感慨深いラストとなりました。
しかしラストに登場のオールマイト、体こそ細いままですが、何なら昔よりも健康的になっているようでちょっと笑ってしまう。最後の一枚絵では、それぞれ8年後の成長した姿が描かれ、そこには青山君の姿もあったりと彼もまた再びヒーローとして活躍できたようです。
力を失うという事は分かっていたことから、ちょっと湿っぽいラストも想像していましたが、やはりヒーローはヒーローといったすっきりした良いラストでしたが、来週からはもう掲載されていないと思うと少し寂しくもなります。
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