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真夜中ぱんチ 5話『血死!無人島サバイバル』 感想

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2024年夏より放送開始の作品、P.A.WORKS、監督:本間 修によるオリジナル作品『真夜中ぱんチ』の5話『血死!無人島サバイバル』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

5話『血死!無人島サバイバル』

無人島サバイバル

譜風メインでいつもと異なる雰囲気だった前回から、一気にいつもの調子に戻っててきた今回はある意味動画投稿の定番ともいえる、無人島サバイバルエピソード。

冒頭真咲の呼びかけに集まった面々はりぶ一人という状況にキレる真咲。何やら徹夜での動画編集作業を終えた後の会議だったようで、そこ誰一人集まらない状況。勝手に企画をやってこいと指示を出し、りぶの主導の元動画撮影が始まる。

今回は、これまで構成や編集、ネタだしなど、大部分真咲が担っていた動画作成に、りぶが初めて本格的に取り組むといった面も感じられるエピソード。

何時も余裕なヴァンパイアたちですが、当然無人島でもその能力を用いて無双。それゆえに真面目に動画を作ろうとするリブは苦労してしまう。しかし、無人島に食事用の血を持ってくることを忘れたことに気付き自体は一点、更に追い打ちをかけるような台風の襲来で命の危機に持ち込まれる。一人ずつ倒れていく仲間たち、錯乱する面々、そして、最後の一人となったりぶのメッセージと、ちょっと思ってたのとは違う方向にドタバタと話が進んでいきましたが、なかなか面白いお話でした。

なんだかんだ生真面目なりぶ

今回の話を見ていて感じたのは、りぶの生真面目さ。真咲の血がかかっているという頑張る理由はあるとはいえ、任された無人島での撮影では、自ら積極的に方針を打ち立てる。しかし、相変わらず自由なヴァンパイアたち、そもそも人間にできなくて、ヴァンパイアにできない事の区別自体がついていないようで、あっという間にコテージを立てたり、生水をそのまま飲んだりと、やりたい放題。このまま動画を使ってしまえば、またマザーの怒りに触れそうな内容がどんどん出てくる。そんな面々を相手に、無人島企画を成功させるために、必死に頑張りツッコミを入れまくるりぶという、いつもなら真咲のポジションをやらざる負えない中でのドタバタといった感じで、なんだかんだ、りぶが年長の吸血鬼というのも感じられるエピソードでした。

そんな今回、りぶは自分がやらなければまとまらない状況で、動画制作の大変さを感じつつも、同時にその楽しさも少しずつ知っていくお話だったように感じられました。なんとか無人島での撮影を終えて戻ってきた後、りぶ自身も動画編集に興味を持っていたのは、今後りぶ主導での動画制作なんかも進んでいく布石なのかも。最初は全く動画制作に興味がなかったりぶですが、真咲の血を求める故に動画制作に触れていく中で、その仕事の魅力に気づいていくという話となるのなら、P.A.WORKSお得意のお仕事シリーズっぽさも出てくるのかな、とも思うエピソードでした。

その裏で真咲

7日間うるさいヴァンパイアたちが撮影で家におらず、撮影することもなく時間ができた真咲は、動画編集の続きや、新たな撮影環境の準備に邁進。彼女自身、色々と言動が物騒だったり、色々と問題も起こす性格の様ですが、動画投稿に関しては真摯なのは、これまでの話を見ていてもわかる。

今回、セットアップを終えた真咲は、真夜中ぱンチの挨拶を仮撮影していましたが、このあたりも彼女自身が動画に出演したい気持ちがまだあることを表しているのかも。とはいえ、自分が表に出たら炎上は間違いなしということは理解している彼女、一度派手な炎上を経験した彼女は、再びの炎上・自分への誹謗中傷を恐れていそうで、そのあたりを乗り越えていくのが、ここからの真咲自身の物語となっていくのかもしれません。

ヴァンパイアたちが、血を忘れていたことに気付いた真咲は、しげゆきに頼み皆を助けに行きますが、なんだかんだ皆の事を大切に思うようになっていることもわかる。普段の言動こそあれですが、なんだかんだ仲間に対しては優しい真咲。ただ、こうなってくるとやはり、はりきりシスターズでの脱退の決め手となったパンチの件は本当に何があってやってしまったのかというのは気になる所で、どのあたりで触れられていくのか楽しみです。

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