2024年8月21日配信開始、週刊少年サンデー2024年39号より新連載となった晴河シンタによる百瀬アキラの初恋破綻中1~3話『天使と接近中』、『すべてを間違え中』、『まっすぐ先走り中』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
百瀬アキラの初恋破綻中
夏の新連載第1弾として『百瀬アキラの初恋破綻中』が連載開始。互いに不器用な二人の恋愛ということで、まさに破綻しそうな初恋の物語。片側からの気持ちが素直に言い表せないケースだと、その相手からは割と素直に好意を寄せられている話が多い印象もありますが、こちらの作品はお互いが勘違いを繰り返し、すれ違いながら進んでいく物語となる様子。
今回の1~3話の中だけでも、百瀬さんの暴走っぷりと、久我山君の鈍感っぷりが合わさり、なかなかのすれ違いっぷり。ぱっと見クールな百瀬さんは、なかなかかわいらしい目標を元に台本を持って頑張っている姿がかわいらしくてよいです。友達との仲も良好なようで、応援してくれる友達の今後の出番も気になる所。
しかし、久我山君が同じ学校と思い込んでいたのに対し、実は通学路が同じだけだったと、思い出の時点ですれ違いが始まっていたのには、ちょっと笑ってしまいました。
さて、今回連載3話の最後のページでは、卒業式を終えたらしきシーンに話が飛び、1話のラストで見せていた彼女の目標の全てが達成されていることがすでに提示されています。こうやってゴールを最初に見せてしまうのは、ずっと本当にこの二人大丈夫なのかと思わせ続けるという宣言のようにも思えて、果たしてどんなすれ違いがこれから待っているのか、少し恐ろしくもありますね。
達成した予定の中には、たこやきパーティーだったり、テスト勉強だったり、家に招待だったり、浴衣を着たりと、今後のお話を想像させるものもちらちらあり。とはいえ、この辺は高2での目標となっているようで、まだまだ先のお話となるのか。更には、高3の目標は、頭の旅、夜、セ、手、色の文字だけが書かれており詳細はまだ秘密となっている様子。今後どのようにお話が描かれるのか、二人がすれ違うのか、楽しみになってくる作品です。
コメント