2024年7月6日に放送開始した円谷プロダクション、監督：辻本貴則による製作の2024年の新ウルトラマン『ウルトラマンアーク』。第7話『満月の応え』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
7話『満月の応え』感想
暑すぎてやばい
急激に暑くなる日本という、45度、48度とリニアに上がっていく高温というなかなかの恐怖の元始まった今回の話。町には硫黄の香りが漂い、熱い間欠泉が噴き出すという異常事態。
SKIP事務所も高温に見舞われ、まさかエアコンすらなかったのか？とちらっと思ってしまいましたが流石にエアコンの胡椒だった様子。前回はかなりシリアスに寄っていた石堂さんでしたが、アイスコーヒーですごいテンションになっている相変わらずっぷりでちょっと安心。
そんなとても暑い中、SKIPの調査中に出現する謎の女の子。ユウマだけに見えている存在、更にはウルトラマンであることも知っているという事で、てっきり怪獣がガスで見せている幻覚か何かなのかと思っていましたが、今回登場したホムガーに寄りそう精霊なる存在でした。
今回出現した怪獣ホムガーは、何やら巨大な猫のような怪獣。SKIPの調査で体内から音が複数するという話が出た際に、子供がいるのかと思っていたら、あくまで心臓が複数あると解釈するメンバーでしたが、結局は、子供を出産するために出現した怪獣をアークが助けるという話に繋がっていきました。
色々ともやもや
全体的には怪獣の親子を守るというエピソードでまとまったようですが、個人的には色々ともやもやが残るお話となりました。
まずホムガーという怪獣の生態が、あまりにも人間に害を成すものなのに、本当に子どもが生まれそうというだけで、何もせずに子供を産ませてしまってよかったのかという疑問が生じる。人間の活動のせいで、怪獣が出てこざる負えなくなったとか、そういう理由があるのならまだ納得もできるのですが、ふらっと地表に出てきて町一つを吹き飛ばす怪獣に、そこまで気ごころを加える必要はあったのかなとどうしても思ってしまう。
まして、過去にもたびたび出現し吹き飛ばしていた記録が残っているのを見るに、この子供もまたいつか同じように出現しまた町を吹き飛ばすのだろうなというのも容易に想像できる。これまでの他の人間に害を与える怪獣は容赦なく仕留めていたアークが、今回親子というだけで手心を加えたのはちょっと疑問が残ってしまう。
冒頭の母親との思い出から生まれたルーナアーマーのエピソードだったがゆえに、親子の怪獣を助ける鍵になるという話に繋がっていたような気はしますが、そのあたりがあまり活かしきれていなかったような気がするのも残念。もうちょっと親子に絡んだユウマの感情が見れるとまた感想が違ったのかもしれないなと思うお話でした。
また、ユウマの元に出現し、戦うだけなのかと足を止めさせた精霊の存在も、いまいちいた意味があったのかなと思ってしまうキャラクターとなりました。ホムガーの出産の事を伝えるにしてもこのキャラクターを出すぐらいなら、いつものようにSKIPメンバーが調査の上で気付くとかでよかったのではないかと思ってしまいます。
ただ、これまでの曖昧なおとぎ話ではなく、記録をしっかり残して次のホムガーへの対処を考えなければいけないといった感じでまとめたあたりは、あくまで怪獣自体には人間が対処しなければならないものとして受け入れられなくもないような気がするお話でした。
次回カネゴン
何やらOPでもちらっと映り印象的な姿を見せていたカネゴンが次回登場。何やら電子空間で投げ銭やら電子マネーを食べるカネゴンとのことで、なかなか被害がすごいことになりそう。
何やら不思議な力を持っているらしいルーナアーマーのアークが、妙な空間でカネゴンと一緒にいたのを見るに、グリッドマンのように電子世界に飛び込むなんてお話なのかも。
見逃し・配信情報
Youtube『ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.』にて見逃し配信が行われているようなので、気になる部分は見返すことも可能。
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