2024年春に放送開始の作品、原作:支倉凍砂、総監督:高橋丈夫 狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』、狼と香辛料 令和6年新アニメ 21話『異端の村と司祭の契約』 の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
21話『異端の村と司祭の契約』
テレオの町を取り巻く状況
前回テレオの村に到着したロレンスとホロ、どことなく排他的な雰囲気のありそうな村でしたが酒場で酒を飲んでみると皆気の良い人たちといった感じ。ロレンスも情報収集のために酒場に乗り込んでいましたが、話を聞くうちにテレオの町を取り巻く状況が少しずつ明らかになっていく。
近隣のエンベルクという村と、このテレオの村は昔から共にトルエオという蛇の神様を崇めていたとのこと。この蛇の神様は前回の話の中に出てきていた白蛇の像のもの。豊穣をつかさどる神様とのことで、ホロのような狼なのかと、ロレンスは思いましたが狼については逆に悪い神様扱いされており、ホロが渋い顔をしていました。
しかし、そんな異教の神を崇める村々に、教会が改宗を求めてくる。エンベルクの村はそれを受け入れ、教会の恩恵を受け、逆にテレオの村は協会を立てるだけに留めたのですが、教会から重税を課されてしまう。
そんな状況を救ったのがこの村の教会に努めることになったフランツ司祭。今年の夏にすでに亡くなってしまっていた司祭ですが、何十年も前にこの村を救うべく行動を起こしていた様子。何やら、テレオの村と、エンベルクの間にテレオに有利な不可思議な契約が残されており、それによりテレオの村はのんびりと暮らしていられたそうですが、フランツ司祭の死亡により状況がまた一変。
その都合の悪い契約を反故にしようと異教の神を崇めることを理由にエンベルクがテレオに攻め込むでのはないかという疑念が渦巻いているようです。
今のテレオの司祭であるエルサは、後ろ盾を得ることに成功したものの状況はまだわからないまま。危険を感じ取ったロレンスが、ここからどう動いていくのかというのが今後の話の肝となるようです。
ホロとロレンスが動く
これまでは、むしろ騒動に巻き込まれている印象の強かったロレンスですが、今回はむしろ積極的に事態を動かしにいくといった感じでしょうか。何やら序盤に出てきてホロがかじって尻尾をぼさぼさにしていた、ザクロのような酸っぱい果実が割と意味深に描かれてたのが少し気になりますが、このあたりに今後の展開に絡む話があるのかも。
さらに今回は、ロレンスではなくホロが主導で何かを始めようとしているというのもこれまで少し違う感じ。ホロ自身は、この街の司教が集めていたという異教の神々の伝承を探り、自分の仲間の狼がどうなったのか、ヨイツはどうなったのか、といった過去を知りたいため、これまで以上に積極的に動こうとしているようです。
ロレンスの驚いている様子だったり、狼の神様が悪い神様として伝わっている話がちらっとあったのを見るに、狼の姿を使って何やら仕掛けるのかなという気もする。ロレンスが正気か?とまでいうホロの行動、危険が迫っている可能性高い町、危ない橋を渡るというホロの作戦、このあたりに商売がどのように絡んでくるのかというのもなかなか気になる所です。
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