Faaast Penguin ファーストペンギン
概要
Double Dagger Studioより2024年9月20日にサービス開始。最大40羽でぶつかりあう、ペンギンたちによる爽快ではちゃめちゃなサバイバルアクションレースゲーム。全世界のリゾート地を舞台に、世界へ飛び出したペンギンたちのレースが繰り広げられます。
スピード狂いなペンギンたち
非常にかわいいペンギンたちが並んで繰り広げるレースと、一見するとなかなかにかわいい雰囲気であふれた本作ですが、実際のところはなかなかシビアなレースゲーム。
このゲーム、レースゲームでありながら、アクセルとブレーキという概念がありません。ペンギンたちは高所からスタートし、アヒルや、ベッド、スケボーなど思い思いのマシンにお腹を預けただひたすらに滑り降りる。アクセルがないということは、下手なコースをとれば即失速し順位後退を意味し、ブレーキがないので上がったスピードは活かし続けて走るしかない。
さらに、ゴールしたペンギンたちは順位で区切られます。遅いペンギンはシャットアウトされ、次のステージへ進むことすらできない厳しさ。船で次のステージへ進むライバルたちを見送る様子には哀愁を感じさせます。
そして、そんな敗北したペンギンたちをわき目に、1位のペンギンは豪華な椅子で次ステージへ向かう。ペンギンたちのスピードによる序列を感じさせる、緩い見た目と反したレースの厳しさは、よりペンギンたちを速さへ狂わせていくようです。
飛ばないペンギンはただのペンギン
アクセルとブレーキによるコーナリングの差がでないなら割とシンプルなのでは？とちらっと思うかもしれません。しかし、このゲームには、レース中加速するためにできるアクションが一つあります。
それは、ほかのペンギンへのアタック。
自分の手前にいるペンギンに攻撃し、踏み台にすることで空へと飛びあがり、尋常ではない加速をすることができるのです。更にこのアタック成功すると、次のアタックのディレイが0になり、続けて他のペンギンを踏み台に飛び上がることが可能。連続でアタックを決めて加速に成功した際の爽快感はなかなかのものとなります。
その裏で、踏み台にされたペンギンは悲しくも大きく失速。場所によってはそのままコースアウトというえげつなさもあり、ゴール前での他ペンギンとの踏みつけあいはまさにレースの勝敗を決める一つの要素となります。
スタート前のペンギンたちは、ほかのレースゲームのようにグリッドに入って待機というわけではなく待機所でワチャワチャできエモートなんかも可能。スタート大気のペンギンたちは非常に楽しげに見えますが、その心は常に臨戦態勢。なぜなら、スタート時点でのスタートダッシュもアタックの成否によって決まるからです。最初に決めれば一気に前へ、失敗すれば一気に出遅れ。スタート集団は楽しくワチャワチャしながらも、アタックを仕掛けられる後ろへと少しずつ下がっていく。いかにアタックを決めスタートを切るか、前へ出る駆け引きが行われているようです。
更には、コースのギミックも大きく順位に影響を与え、アタックを決めて飛び上がらないと使えないギミックもあり。大事な場面でアタックを使えないと失速するケースもあり、きちんとコースを把握しているかどうかもスピードを求めるうえで重要となります。
コースの理解度と、アタックによる加速をうまく使えるかどうかが鍵のペンギンたちの熾烈なレース。飛べないペンギンはただのペンギン。スピードを求めペンギンたちは空へと駆け上がるさまはなかなか興味深い光景です。
プロを目指すペンギンたち
ランクの要素も用意されており、より高いランクを目指してペンギンたちはレースに赴く。その中でも、途中にあるランク：村一番というのが個人的にツボ。ここを超えたランクがプロとなっているのですが、その過程に村一番が放り込まれているのが、地元で名をあげたペンギンが都会へ飛び出していくようで面白い。ゲームを起動時の画面も、荷物を持った自分のペンギンが扉を開けて出発していく演出なのもよいですね。
しかし、晴れてプロのランクに届いたとしても、そこはまだスタートラインに過ぎない。その上にはさらにランクが広がっており、ペンギンたちはスピードを求めて過酷なサバイバルレースを戦い続けます。
9月20日には、基本プレイ無料でサービス開始。Steam・Epic Games Store・PlayStation 5で提供とPC、CSとクロスプレイで遊べる作品。将来的にはSwitch版、Xbox版も開発中とのことで、そちらも楽しみです。
いよいよ始まる、スピードを求め空に駆け上がるペンギンたちのサバイバルレース、遊ばれてみてはいかがでしょうか？
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